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雑記

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#ジェンダー

男がジェンダーを語ることの難しさ

男性である自分が「女性の主体性」とか「女性の望む社会」を語ることはいくつかの理由からとても難しくて。 ひとつには、その語り方じたいがパターナリズム、つまり父親が子どもに対して「お前はまだわからないだろうけど、こうすることがお前のためなんだ」と押し付けるような態度に似ているからで。 それはある意味では子どものことを慮っている態度だけれど、ある面では子どもが主体的に選択する権利を奪っていることでもあって。 だから「女性が生きやすい社会を男性が与えてあげる」というかたちでは意味

”属性”依存の自己肯定/男性のホモフォビアとモテ

いまだに、淫夢ネタみたいな狭い村での共通言語を反復することで安心を得ようとする輩が多いことにゾッとした。 ホモを男性がさげすみ笑う理由については前回も読んだ上野千鶴子さんが納得いく解釈を書いている。 ちなみに僕は新宿二丁目の男性同性愛者のための店で短期間働いていたこともあり、ホモセクシャルを現実的じゃない珍獣かのように見る考え方はしていない。 その前に題名の「”属性”依存の自己肯定」について書こうと思う。 人間は誰しも属性を持って生まれてくる。 「男性」「女性」という身体的