嫌いな人とは、嫌いな自分自身の姿そのものである
人は誰かから危害を加えられると、その人を避けようとします。あなたに暴力を振るう人や、あなたの物を奪おうとする人、あなたの生命を脅かす人に、あなたは嫌悪を感じ、避けるようになるでしょう。それは動物としての本能であり、いたって自然なことです。
しかし不思議なことに、人間は「実害もないのに」誰かを嫌いになることがあります。または、実際に被った害とは不釣り合いなほど、誰かを嫌いになることがあります。
あなたにも嫌いな人がいるでしょうか。もちろん、そんなのいない方がいいに決まっていますよね。
でも、あなたに嫌いな人がいるとしたら、むしろ視点によっては、すごくラッキーかもしれません。
というのも、人が誰かを嫌うとき、そこで見えてくる「嫌いな理由」は、ほぼ確実に「自分の中の嫌いな部分」とイコールになっている。
嫌いな人間の存在はあなたの中に「まだ肯定できない部分」があること、そしてそれがどんな部分であるかを正確に教えてくれるだけでなく、その肯定できない自分を肯定できるよう、自然と促してくれるからです。
私が嫌いだった同僚
恥を忍んで告白しますが、会社に所属していたころ、私はある同僚のことが嫌いでした。
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