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人生をイージーモードに切り替える方法:第5回「強者とは、愛の正体を知っている人のことを言う」

「あなたが愛せば、問題は全て消える」という話を続けています。

前回は、人が「愛する」を選べないのは傷つきたくないからであり、
なぜ傷つきたくないかというと、心の傷を癒やす本当の方法を知らないからであるという話、そして心の傷を癒やす方法を見ていきました。

このような話を読んでなんとなく納得したとしても、たとえ、心の傷が恐るるに足らないということを理解したとしても、それでも「愛する」を選ぶこと、一度や二度ではなく、常に「愛する」ことを選び続けることは、とても難しいものです。

試しに、このような状況を想像してみましょう。

家庭において、パートナーがまったく家事をやってくれないとします。
あなたは失望し、苦しんでおり、どうにかパートナーに変わってほしいと思っている。どうすべきか。

もちろん、答えは愛することです。
家事を全くやらず仕事だけして、当たり前のように毎日暮らしているパートナーを、そのままの姿で愛するのです。この人はこれでいいのだと言い切ってしまうのです。
これが本当に実践できれば、半年もしないうちに問題は消滅します。

たとえ、心の底では失望を拭い去れていないとしても、です。
がっかりして、ウンザリして、愛を持てずにいたとしても、「それでも愛するのが答えだ」という確信を崩さなければ、必ず結果は出ます。

ですが、殆どの人はこれができません。はじめは、何もしないパートナーをそれでも受け入れようと頑張るけれども、徐々に自分ばかり損をしているという感覚にとらわれ、愛することを馬鹿馬鹿しく思うようになります。そしてある日抑え込んできた怒りを爆発させ、パートナーとの関係をより激しく破壊してしまう。

ここではパートナーを例に挙げましたが、対象が仕事であれ、自分の容姿であれ、恋愛であれ、大抵がこのような結果に終わります。

つまり、「よし、愛するぞ」と決めても途中で心が折れ、よりよい結果にたどり着く前に、元の木阿弥に戻ってしまうのです。

人はなぜ愛することを「やめる」か

人が「愛する」ことを選べないのは、傷つきたくないからだ、と前回の記事で言いました。しかし、こちらはまた別の問題です。ここで起きているのは、「愛する」と決めたのにそれを取り消してしまう、ということ。

永遠の愛を誓った恋人たちが、時を経て離婚してしまうのはなぜでしょう。
愛する子どもに対し、時と共に憎しみを募らせてしまうのは?
天職だと思った仕事を、辞めたくなってしまうのはなぜでしょう?
永遠の友情を感じていた友人に、ある日ウンザリしてしまうのは?

愛することを選ぶのは難しいことですが、愛することを「選び続ける」のは、さらに難しいことです。


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