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自分を持つ

良い経営者は、あらゆる行動やコミュニケーションに対して理由があり、選択した根拠があります。
もちろん数値的な経営上の投資の選択はもちろんですが、日ごろの行動や発言・態度1つ1つにそれを選択した理由があります。
感情的に見えても、感覚的に見えても、良い経営者は自分の生き様が会社経営につながることを知っており、例えば挨拶の仕方、相談を受けた回答の仕方、仕草、健康への取り組み方、社員への叱咤激励の言葉の選択、などなど、「良い社長」という人たちは自分のポリシーがあり、それに基づいて全てを選択しています。

経営の根底にあるのが社長のポリシーであり、生き様であって、それが狂えば経営が狂うことを知っているからです。
なので、「良い社長」のいる会社は、元気が良く、謙虚で、成長への意欲が高い。
社長が気分屋で、傲慢で、放漫経営をしている会社は、それ相応の会社ができてしまう。

良い経営者を育てる、というのは生き様が整った人間にしかできないですし、良い経営者になりたいと思えば、まずは日ごろの言動を見返し自分の考えや行動の根底にあるものが何かを自分で正直に感じて、それが人として誤っておらず、かつ挑戦的で情熱的であり、義理高く、謙虚でなければならないと思いました。

例えば、先日私より10歳くらい年上である顧問先の社長Aさんに、15歳くらい年上の社長Bさんをご紹介する機会があり、3人で食事をすることがありました。
Aさんの会社の事情や課題をBさんにお話するのですが、Bさんは懸命に話を聞き、明確な回答をしておられました。
会社の事情や課題は、法律上のルールや正解のあるものではなく、色々な答えが考えられる事象です。
それにすら明確に答えられるのは、組織はどのように社長が動けばどのようになるというのは、ある程度決まっており、そうならないのは社長の言動や考えに甘えや自分勝手な思いがあるからに他なりません。
ちなみに私はAさんが話をしている時に腕組みをしており、それが謙虚でないと相当に叱責されました。
腕組みが細かいかどうかは別問題ですが、人とコミュニケーションをとる場合、自分勝手な言動は一切許されない、それが骨の髄まで染み通っており、かつ情熱的で挑戦的で義理高く、スピード感や勇気が無ければなりません。

きっとそれを身につけることが「良い経営者」になるという事だと思います。

また行きます。