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2023年の振返り

2023年も沢山の応援をいただき、本当にありがとうございました。
KAPOK KNOT代表の深井喜翔です。

年末のこの御礼と振り返りも恒例になりつつありますが、
今年もお付き合いいただければと思います。

今年も本当に沢山の応援をいただきました。
ちなみに応援というのは、「購入してくださること」のみならず、
周りにカポックノットの話をしてくださること、
師走の忙しいこの時期にこの文章を読んでくださっている皆様のことを、
「応援してくださる方」とお呼びしています。
皆さん、本当にありがとうございました。

カポックノットというブランドは、
創設以来本当に多くの方に応援いただき続けています。
それは4年目の今年、今まで以上に大きな応援を感じた年でした。
昨年、私は「この1年が最も苦しかった一方で、最も楽しい1年でした。」と、年末のご挨拶メルマガでお伝えしました。
さて、今年も始めていきましょう!


インドネシアでのカポックが木に実る様子

今年の振返り

今年はどうだったのか、と言いますと「夢と現実の狭間に苦闘し続けた1年」でした。

もっと、お客さんに喜んでもらえる商品を創りたかった。
もっと、共に働いてくれている人・応援してくれている人たちが誇りに思ってもらえる行動を示したかった。
もっと、日本の繊維業界に貢献するために、沢山発注をしたかった。
もっと、インドネシアの農家の方に貢献する方法を模索するため、現地にいきたかった。
もっと、地球環境のために貢献するために事業を伸ばしたかった。

Farm to Fashionのサプライチェーン全員が豊かになっていくよう、
配慮したものづくりを行い、その豊かさを共に喜ぶ。
そんな事業を創りたい。

そう掲げた私の夢。
それは並大抵のことではなく、
まだまだ未完成です。

ですが、その夢を達成するために、現実は簡単ではありませんでした。
時にはブランドの従業員が残業したり、
大手では当たり前にあるものがなかったり、
お客様に商品をお待ちいただいたり、
生産者の方に納期を縮めてもらったり、
様々な方の力を借りながらの運営となりました。

ベンチャー企業として、
「実現したい理念と泥臭い実行力」
で走り始めるのはとても大事なことだと思います。
しかし、私たちの事業は短距離走ではなく、サプライチェーン皆で豊かになるための長距離走です。

この長距離走をいかに皆で「焦らず、全力で」取り組める環境をつくるのかが、大事です。

NHK『国際報道』にて、現地視察を取り上げてもらった時の様子

本当の意味で世界に影響を及ぼすためには?

社会性についての議論や施策を考えるのは私も大好きなのですが、
その考えは一時的なブームで終わらすだけでなく、続いていく文化とするためには「本当に世界を動かすことに繋がるのか?」という問いが大切だと思います。
これは改めて今年、痛感した1年になりました。
私は、そんな中で会社の価値判断の軸として、今年明文化したことがあります。
その1つに、「脱消費ではない」という言葉があります。

昨今の日本においてのサステナブルという言葉は、どちらかというと節約志向の話が多いと思います。
しかし、世界の人口は増え続ける。その前提で脱消費と言っても限りがある。だからこそ、私は代替(オルタナティブ)としてのカポックに可能性を感じています。

これはあくまでポジショントークと言われてしまえばそれまでです。
だけど、私は脱消費では世界を変えられない、資本主義とうまく付き合いながら、代替素材の開発をしていくことこそ、世界を変えられると心から信じています。

社会性と事業性を両立する企画を出し続ける、小国士郎さんの出版イベントに友人と参加した様子

事業性について

来年度から私たちは、事業性を高め本当の意味で世界に影響を及ぼすために、以下の3つを進めていくつもりです。

①グローバル展開
②ブランド事業に加えたマテリアル事業の開発
③一部商品に限った限定セール

これまで、私たちKAPOK KNOTはD2C×国内事業というセグメントに絞ってきました。その甲斐あって、俳優の二階堂ふみさんやロンハーマン、伊勢丹新宿、阪急うめだ本店などのコラボレーションを通じ、これ以上ない理想的なブランドとしての歩みを進めてくることが出来ました。
しかし、そんな中でインドネシアの農家さんや日本の繊維業への発注も増やしていくためには、D2C×国内事業では限界があります。サプライチェーン皆で豊かになるためには、発注量はとにかく大事だし、羽毛代替としてのカポック素材にはまだまだ伸びる余地が広大に広がっています。やろうと思えば、一部の労働環境や環境汚染の可能性を無視すれば、安く大量にカポック製品を創りお客様にお届けすることはできるでしょう。

しかし、私たちは、Farm to Fashionを体現しない中途半端な商品を出したり、別ブランドを作ったり、コンサルティングなどで稼ぐというよりも、①~③の施策を実行することにしました。

インドネシアのカポック農家で働く皆様

限定セールについて

特に③の限定セールについては、大きな変革でもあります。
私たちは、Makuakeから始まったため、半受注生産という姿勢を常にとってきました。しかし、そればかりでは規模が大きくなるにつれてお客様をお待たせしすぎるとなり、ある程度の在庫を持って進めることにしました。

しかし、その受注予測は非常に難しく、どうしても在庫が残ってしまうものも出てきました。これまで頑なに私たちはセールを開催してきませんでしたが、在庫がある状態では新しい発注が出来ず、インドネシアの農家さん、日本の縫製工場さんへの来年の発注数に影響が出てしまうことに頭を悩ませました。
結果としてこれまで値段がハードルで手に取れなかった方や、新しい皆様に手に取っていただく機会となれる限定的なセールを開催することにしました。
セール自体は、これまでのアパレル業界では通常の話です。わざわざ丁寧にnoteに3,000字も書いてお伝えすることではなかった。それでも今回、これまで応援してくだった皆様に誤解を生みたくないため、お伝えさせてもらいました。

具体的には、新年から一部の商品に限って店舗にてプレセールをスタートいたします。
また、遠方のお客様のために、オンラインも開催いたします。
KAPOK JAPANは1月に4周年を迎えますので、1月20日土曜日に24時間限定で4周年の感謝の気持ちを込めた特別セールを開催します。

是非、迷われていたアイテムのご購入や大切な方へのプレゼントに、
お買い求めいただければと思います。

2023年の月別振返り

1月 動物愛護団体への寄付
2月 初のインドネシア人スタッフ、ドンの加入
3月 KAPOK KNOT HOMEのローンチ
4月 KAPOK KNOT 春夏コレクションのローンチ
5月 国内布団工場とコラボ開発の
Sleep Ketがヒット
6月 KAPOK JAPAN 決算
7月 KAPOK 素材開発の業務提携スタート
8月 二階堂ふみさんコラボ再販開始
9月 23年秋冬コレクションの販売開始
10月 経産省のJ-startup impact選出・初の伊勢丹新宿 POP UP
11月 初のロンハーマン POP UP
12月 2年連続 阪急うめだ POP UP

最後に

2023年まとめのnoteはいかがでしたでしょうか。
昨年の写真を振り返っていたら、
家業で働く、父・祖父・従兄弟と4人で銀行新年のご挨拶に伺った際の写真を見つけました。
無事、そこから1年関わる皆が健康に働けていることに何よりの感謝だなと感じました。

昨年の新年ご挨拶の様子

これから2024年は大きな転機になるでしょう。
読んでくださった皆様、その大切な方にとって、より良い1年になりますように。
良いお年をお迎えください。

P.S.
昨年の振返りnoteはこちらから

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