僕は僕にしかなれないんだから
私は渋谷すばるのファンである。
初めてCDで歌声を聴いて「なんだこの美声?」って思って沼に引きずり込まれてから、早13年。
渋谷すばるが私の思春期に与えた影響は果てしなくデカい。
すばるを真似して古着を買って、ナンバリングTシャツを買った。アメ村にも何度も通った。まずはレッチリから、洋楽を聴き始めた。
人生のいろんなタイミングが重なって、高校生の頃バンドを組んだ。ドラムを始めて、生で響く音に取り憑かれた。ライブが、ライブハウスが大好きになった。ロックが大好きになった。
様々な巡り会いがあって、私はライブ写真と出会うことになる。
大学ではなく専門学校を選び、本気でカメラマンを目指すことにした。
それは、何よりも音楽が大好きで、ライブが大好きで、どうにかそれを目に見えるものとして、世界に残したかったからである。
人生を支えてもらった大好きなアーティストたちを、そばで支えたい。もっともっと世界に広げるお手伝いがしたい。一生をかけて恩返しがしたい。そう思って、ライブカメラマンになろうと思った。
実際私は20歳で地元を離れて、今、東京にいる。
3年ほどアシスタントとして現場で勉強をし、自分なりに経験を積んだ。昨年から、フリーランスカメラマンとして名乗っている。
上京してからの4年間、さらに言えば私が「カメラマンになりたい」と思い始めてからの約10年間、今までずっと夢を諦めずここまで来れたのは、
もちろん家族や友人たちの応援も支えになっているが、何より、
大好きな渋谷すばるが、いつどの瞬間でも、自分の好きなことにいつも本気で向き合い、自分に真っ直ぐな姿をずっと見ていたからだと思う。
「僕には音楽しかない」と、彼は言う。
私にも、音楽しかない。
だから、彼は歌う。ギターを鳴らす。曲を作る。
私は、そんな彼をいつかファインダーに収めるために、日々写真と向き合う。
仕事として商業写真を撮り、作品として大好きなライブの写真を撮る。
いつかおっきい会場で大好きなアーティストを撮るのが私の夢だ。
全力で楽しむ姿を、こちらも全力で汗だくになりながら走り回って撮影するのが、私の夢だ。
そんな全力で生きる姿に、私は人生を支えられてきた。だからそれを、また誰かの人生を支えるきっかけにしたい。
音楽の力を、誰よりも信じているからである。
遅咲きは最強だと、
闘うことを恐れずに心からぶつかればその先で花が咲くと、
教えてくれたのもすばるだった。
「絶対諦めんな」って、よく言っていた。
大好きなことを、大好きなものを、明日も大好きでいたいから、
自分が自分をいつでも最高と思えるように、生きて居たい。
渋谷すばるが一生をかけて、渋谷すばるであるように、
私も、一生をかけて、誇れる私でいたい。
いつか彼に直接、感謝を伝えたい。
渋谷すばるがいたから、今ここにいます。と。
いつも背中を押してくれてありがとう。と。
本日の生すばるラストの「ぼくのうた」を聴きながら書きました。
またこれから、がんばり直せそうな気がする。
2020.06.04
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