見出し画像

腐乱私のわたし

noteで初めて公開した、詩とも呼べない『腐乱私』を私が書いたのは高校生の頃だった。

『腐乱私』とは、『醜く腐った自分』のことである。

誰もが通るだろう、理想と現実の狭間で、理性と欲求を抱えて、目指すべき道を見失い、葛藤していた。

高校生の私のココロは、言葉にするにはあまりにも陳腐でしかなかっただろうけど、けれど当時の私にとっては、魂が咆哮をあげ続け、その都度迸る何かがココロを焼き続けているように苦しかった。

私のココロは私自身によって虐げられ、泣き疲れて、荒れ狂うままに焼き爛れ、やがて自己の破綻を受け入れ、『腐乱私』となったのだ。

結果、本当に愚かなことではあるが、私は苦痛から逃れ、自分がぐずぐずに腐りつつあることに気付かぬフリで日向ぼっこを続けた。

この記事が参加している募集

眠れない夜に

ほろ酔い文学

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?