生きていけ

時々実感するのだが、生きてる意味ってなんだろな、死にたいなあと言い出さない人って、自分に価値があると思えるイベントを絶え間なく日常にぶち込んでいるから、生きるとか死ぬとかそんな次元で深く悩んだりしないのだと思う。そんな暇がないというか。

具体的に言えば、友達とご飯食べに行くとか、好きな音楽を聴くとか、恋愛をするとか。そんなことが日常に詰め込まれている人は、死にたいとか言い出さない気がする。

人間誰しも、ぼーっと天井見つめてぽたっと涙をこぼす夜があると思うのだ。あれ?生きてる意味ってなんだろ、とか、死んじゃっていいんじゃないかとか。そんな暗い夜をなにか他のことで埋めることに、人間皆必死なのだろうと思う。無意識のうちに。


なんでこんなことを突然ここに書き込むことにしたかといえば、今日も変わらず夜に眠れなかったからだ。明日朝出勤時間が早いから寝坊できないぞと自分に言い聞かせていたら、2時間も眠れずに深夜に目覚めてしまった。そのままもう一度眠ることができず、少しじめっとした空気の中を散歩した。約2キロ先のセブンでレッドブルを買ったとき、ああ、自分は今日も頑張るつもりでいるんだなと思ったりした。

なんでこんなに眠れないんだ、死にてえー。と思いながら夜明け前に目が覚めてしまったくせに、自分が仕事中眠くならないために外へ出てセブンでレッドブルを買った。

死にたいと思う暇を与えないように、なにかその日に意味を持たせて生きてる。毎日そんなことを繰り返して、生き続けてきた。

私だって死にたいけど、生きてる意味なんてないと確かにわかっているけれど、どうにかこうにか、今日生きる意味を模索してる。


多分みんなそうなんだと思う。今日死んだらシフトに穴空いちゃうな、みたいな、そんな薄いもので。そんなものでこじつけながら、生きている意味を、生きている自信を、自分に持たせてる。


昇かけの太陽に場所を譲るように、月が薄くなっていくその様を見つめながら、セブンからの帰り道、レッドブルを一気飲みした。


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