見出し画像

地方移住から半年経過して見えたこと

移住して半年以上経過。

昨年の7月に20年間住んだ東京を離れ、翌8月から移住生活を開始してから半年以上が経過した。あっという間の8ヵ月であった。
移住に伴い転職もしたのだが、ITという業界のせいなのか、それほどギャップやカルチャーショックはなかった。この業界の中心はやはり東京や大阪の大都市圏であることもあり、北陸の地元企業であるが東京にも支店があるのでそんなに地方ギャップは感じないのかもしれない。またさらに、20年前当時の引っ越しと違い、今の時代SNSがあるので寂しいとも感じない。またSNSのつながりといっても、基本的にリアルでお会いした人しか交流を持たないし、リアルでお会いしている人とのご縁は大事にしているので、いまだにお付き合いは続けられているのかもしれない。

不思議な御縁は続く。

そういったことを心がけているせいか、不思議といいご縁も移住先でもでき続けている。
事業やビジネスの関係で地元の方との交流を得たいと思い、ある方のアドバイスを受け60代のペルソナを期待してスナックに行ったのだが。そのオーナーが20代半ばの青年で、そのスナックのペルソナが20代後半の会社員だったため、想定しているより若い世代の御縁が広がるきっかけとなる。
そしてまた、Z世代による県の未来を考えるイベントがあり年齢制限があったのだが、なぜか40代の小生が参加OKとなり、またそこでも御縁が出来ることとなる。
さらに、そのイベントに参加された、地元ショッピングモールのCMに出ている女優さんが、なぜか私の名前を知っていた。後で解ったのだが、スナックオーナーが実はZ世代の若者を支援する団体の代表で、どうやらその経由で私の名前が知られたようだった。
さらに、今いる会社の同僚が実家の元農地で養蜂をされていると聞き、そこにかかわるようになったんだが、例のスナックのスタッフ(看護師)がその養蜂場にかかわっていて、その養蜂場周辺の地区にPHR(Personal Health Record)を導入しようと動いているお医者様もそこに関わっていた(PHRはマイナカードとカルテ情報を紐づけて自治体やほかの病院でも参照できるようにする取り組みで、うちのIT業界もモロ関わる分野。しかもその2か月前にウェビナー参加したばかりだし)。

いわゆる”ムラ社会”は良くも悪くもなる

以前に福井県池田町の7箇条がニュースになった。あれは典型的なムラ社会の悪いところの象徴のように見え、地方移住にブレーキをかけるような感じに映る。私もその覚悟で退路を断って地方移住をしているが、あまりそういうのを感じない。
前出のZ世代の方々のかかわりのほかに、ほぼ地元の人たちで占められている職場で会社勤めしていて感じるのは、周りのメンバーのことを本当に気にかけてくれること。都会のような余計な情報がない分、人との関わりにウェイトを置いてるように見える。”ハートで仕事している”という言い方をするが、まさにそういう感じである(県庁の業務をしているが、そこでもそう感じる。Googleフォームで入力する必要情報一つひとつにどれだけの人が関わり形となっているかをチームリーダーが語っていた。武骨な人だが、人としての温かさを感じる。)
東京でもチーム単位で動いてるので同じであるが、北陸の人たちはもっと一歩進んで関わってくれているように見える。
"ムラ社会"も、望まないことを強要されると悪くぎすぎすするが、同じ目標もった仲間同士でお互い思いやりを持って事業を成し遂げれば、良くもなる。っということを最近強く思うのである。

話は元に戻るが、件のスナックオーナー。今度の地方議会議員選挙に立候補して議員を目指すとのこと。彼や、彼と思いを同じにするZ世代の若者が、今までの悪いムラ社会を変えてくれると思うし、私もそこに関わっていけると思う。良いムラ社会の地方暮らしを実現していきたいし、それが私のミッションのような気がしてきた。(了)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?