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ドラッカーの遺言

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

はじめに

「I'm ready.(準備はできています)さあ、始めましょう」
二〇〇五年七月二八日、陽光煌めく真夏のカルフォルニア---。
ピーター・F・ドラッカーが静かに口を開き、本書のためのインタビューが開始された。
「a new era---私たちはいま、まさしく『新しい時代』に生きています」
ゆったりと抑制の利いた語り口から、確信に満ちた言葉が次から次へと紡ぎ出されてくる。
「いま私たちはどんな時代を生きているのか」「変化が生じた時代状況の中で、日本の現状をどう捉えているのか」「どんな未来が私たちを待ち受けているのか」、そして「新しい時代を迎え、これからの私たちはどう生きていけばよいのか」---尽きせぬ質問の一つ一つに、ドラッカーはまるで書物を朗読するかのように、淀みなく、そして迷いなく回答していく。

ドラッカーの遺言(ピーター・F・ドラッカー)

本書は、ドラッカーへのインタビューをもとに作られた本。
ということで、まえがきはその編集者によるものです。
一番初めに、I’m readyと力のある、そしてあえて英語というのは、やっぱりその勢いというか力強さを印象付けるための一行なのかもしれません。

本書の内容

ドラッカーへの最後のインタビュー

本書は冒頭でもお話ししたとおり、ドラッカーへのインタビューをもとに本にしたもの。
それも、ドラッカーが亡くなる数か月前のインタビューということですから、まさに遺言。
そして、インタビューを申し込んだのは日本のスタッフです。
つまり、ドラッカーが日本に向けたメッセージを多数発信している本となります。

本書を開くと、ドラッカー関連の本としてはあり得ないくらい空白が多い。
つまり文字数が少ないのです。
それゆえ非常に読みやすくなっています。

だからといって、内容が薄いかと言えばそんなことはありません。
様々な書籍にちりばめられている内容が、本書で一つにまとめられてあったり話した言葉を文字お越ししているため、わかりやすい一面もあります。

前半と後半

本書の前半は、時代の流れに関する話が多いと思います。
世界情勢や、そこにおける日本の役割。
そんなことが中心に描かれています。

一方後半部分は、経営の本質論。
経営とは何か?という問いへの回答をたった一行で答えていたり、
リーダーとはどうあるべきかを語っていたり。
非常に参考になるものばかりです。

あるいは、ドラッカーの入門書としての機能を果たしうる一冊ではないかと感じたのですが、いかがでしょうか。

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