割り込みするなら理由を示せ!?
一言でいうと
理由を言って割り込みをすると、断られる確率が激減した
活用シーン
頼み事
内容
図書館のコピー機の前で実験者が待機する。
誰かがコピー機に近づいた際、実験者は次の2つのパターンで割込みを試みます。
A:「すみません、5ページなのでコピー機を使っていいですか」と言いながら割り込もうとする。
B:「すみません、5ページなのでコピー機を使っていいですか。急いでいるのです」と言いながら割り込もうとする。
結果は、Aに対しては40%が断られた。
しかし、Bに関しては、断られる割合は6%に激減した。
『しらずしらず――あなたの9割を支配する「無意識」を科学する』レナード・ムロディナウ (著)
これを見て面白いな、と思うのはBは理由を述べています。
しかし、この理由は割り込むに値する納得感ある理由とは思えません。たとえば、「あと3分で会議が始まるので」とかだと「ああ、じゃあ仕方がないな」と思えるかもしれませんが、単に「急いでいるから」ってどないやねん!と思うわけです。
実はこの実験には続きがあります。
C:「すみません、5ページなのでコピー機を使っていいですか。何枚かコピーしなければならないので」
というと断ったのはわずか7%
つまり、合理的な理由でなくとも、「なになにさせてください。●●だから」というテンプレートを使うと、割り込みがOKとなる確率が格段に高まるということです。
これは恐らく、人は相手の言葉を吟味して検討しているわけではない、という話だと思います。なんとなく、理由っぽいことを言ってるから、しょうがないか、なんていう感じで雰囲気でOKしてしまっているようです。
この辺りは、ダニエル・カーネマンの本には結構詳しく出ていますので、気になる方はそちらも参照いただけると面白いと思います。
こんな本書いてます(^^)/
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