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天才! 成功する人々の法則

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

天才なのに老衰?

寡作ですが、出す本出す本大ヒット。
本国では非常に人気の高い、マルコム・グラッドウェル。
日本での知名度はいまいちですが、この本も非常に面白い本です。
本書は、こんなふうに始まります。

ロゼトの謎
ロゼト住民の死因は、老衰だけだった!outlier(名詞)アウトライアー(外れ値)一、中心やその近くの集団から、著しくくかけ離れた地点や、まったく異なる分類に属する存在二、(統計用語)他の特定力大きく離れた観察値健康すぎる村イタリアのローマから南東へ一〇〇〇マイルほど離れたところ、ブーリア州フォッジア県のアベニノ山脈のふもとの丘陵地帯に、”ロゼト・ヴァルフォルトーレ”という町がある。中世の名残をとどめ、中心にある大きな広場には、かつて周囲一帯を治めていたサッヂェス家の宮殿、バラッツォ・マルケサーレが面している。アーチ形の門をくぐると、カルミネ山の聖母マリア教会へとつづく。丘を上る狭い石段の両脇には、赤い瓦屋根の、二階建ての石造りの家が肩を寄せ合うようにして建っている。

天才! 成功する人々の法則(マルコム・グラッドウェル)

本書のタイトルは、「天才」がテーマに見えるわけですが、なぜかいきなり死因が老衰という読めない展開(笑)
このアンバランス感が、次へと読み進める原動力なのかもしれません。

本書の内容

アウトライアー

本書の中心テーマは、アウトライアー。
イントロダクションで、その意味が掲載されていますが、要はありえない結果を残す人。
つまり、天才をテーマにしています。

じゃあ、天才は生まれつきのものなのか?努力の人なのか?
そういった事を、さまざまな研究事例を引用しながら解きほぐしていきます。
といっても難しくなりすぎず、推測や経験値だけで話を組み立てず、論理的に「天才」の本質を浮き彫りにします。

一万時間の法則

多くの人が、「一万時間の法則」というのを耳にしたことがあるのではないでしょうか。
どんなことでも、一万時間練習すれば、そこそこのレベルには到達する、というものです。
恐らく、その法則を世に広めたのが、本書ではないでしょうか。

(※ちなみに、その後、一万時間の法則は根拠が乏しいと言われております)

じゃあ、ひたすら努力すればいいのか?
という内容に思われがちですが、本書ではまた違った視点においてもアウトライアー(天才)を分析しています。

豊富な事例は非常に興味深く、これ、人に話すときに使えるネタが結構あるんですね。
そういった物語をたくさん含んでいる事もまた、本書のヒットの理由なのかもしれません。
一度手にとってみられることをおすすめします。

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