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問題は十把一絡げにされる

経営者として「売上を上げたいとき」どうするか。
たいていは、営業強化をする。

その問題の発端は、じつは営業の問題じゃないとしても、だ。

たとえば、
・商品が顧客にニーズに合わない
・価格設定が間違っている
・顧客に認知されていない
・セールス・マーケティングの方法が間違っている
・ターゲットとする顧客層がずれている
・商品そのものやビジネスモデルが時代遅れ
など検討課題は、たくさんある。

しかし、はじめに目を向けられるのは、営業部門だろう。
彼らが頑張れば、何とかなると考えられがち。

たしかに一時的に何とかなるかもしれない。
その場限りである可能性は高いのだけど・・・。


マネジメントの問題もそう。
社員がちゃんと意見を言わないとしたら、
社風やこれまでのマネジメント方法、
経営者のスタンスなどたくさんの問題があるはずなのに、
こうかたずけられる。

「ウチの社員はレベルが低い。ああ、いい社員はどうやれば採用できるのだろうか?」

まったくもっておバカな話である。
社員の問題は、マネージャーの無能を露呈する問題だというのに、自虐的ギャグでも言ってるつもりなのだろうかとさえ疑いたくなる。


おっと、余談が過ぎたが、何が言いたいかというと、こういうこと。
複雑な背景のある問題は、ある一面だけが強調されることが多い。
そして強調される部分は、語り手の責任を回避する内容、というのがありがちなパターン。
彼の主張を真に受けていると、たいてい問題解決には至らない。

実は、世の中で「問題」とされることの多くは、「問題」が張る根を、正しく把握できていないのかもしれない。

#問題 #十把一絡げ #コラム #経営


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