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売れるコピーライティング単語帖 探しているフレーズが必ず見つかる言葉のアイデア2000

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

「ペンは剣より強し」

それを、読者のあなたと共に証明していくことが、本書の目的である。
コピーライティングは、売れないという自信のなさを、どんなものでも売れるという圧倒的な自信に変える技術だ。それだけでなく、ありとあらゆる社会問題さえも解決できると思っている。しかし社会問題より、まずは目の前の、金欠問題を解決したい。忙しいビジネスパーソンたちが、日々、数値目標をうるさく管理され、優先順位に追われているのは、痛いほど承知している。

売れるコピーライティング単語帖 探しているフレーズが必ず見つかる言葉のアイデア2000(神田昌典、衣田順一)

本書の目的がズバリ書かれているまえがきです。
この本は「単語帖」という立て付けになってますが、単なる辞書のようなものではない。困った時に、20年にわたって研究しつづけたノウハウを、あなたのそばに寄り添い、著者の代わりにサポートするのが本書である、と書かれています。さすがのコンセプトですね。それをイメージさせるよう、ちょっと白々しい写真(笑)が載せられています。ノートPCに向かう若いコピーライターの後ろで、goodマークを指で作る神田氏とPC画面を指さし指導するかのような衣田氏の写真。ちょっと面白いので、本屋さんで見かけたら是非見てみてください。

本書の内容

まさに単語帖

本書について聞かれたならば、まあたぶん、「ああ、単語帖ですよ」というしかありません。コピーライティングに使えそうな単語が、役割ごとにピックアップされていて、その解説が書かれています。そして実際の使用例がいくつか載せられています。

表現に行き詰まった時には、これをパラパラめくって、気に入った表現を使うのもアリでしょう。
また、「ちょっと売り込み臭が強すぎるからもう少しマイルドにしたい」なんて時の文言の調整など、どんなひょうげんがあるかな・・・と、パラパラめくりながら考えてみるというのもあるでしょう。

また、セクションごとには、たとえばPASONAの法則などの軽いレクチャーや、伝説の広告マンの話など、コピーライティングに役立ちそうな話が差し込まれています。

そもそも本書は、PASONAの法則に則って語彙が分類されています。具体的に言うと・・・

・問題提起する表現(P)
切迫感を出す、欲望・欲求に訴える、質問を投げかける、好奇心をそそる、ギャップを生む、比較で興味を引く、注意を促し注目を集める

・読み手に寄り添い共感する表現(A)
読み手に寄り添う、誘う、仲間意識を高める、イメージを膨らませる、親切さ・誠実さを出す

・解決策を提示する表現(S)
重要なポイントを示す、方法を提示する、簡単さを強調する、効率性にフォーカスする、期待を高める、秘密の雰囲気を醸し出す、学びの要素を強調する

・提案する表現(O)
新しさを強調する、得する情報を伝える、面白い情報を提示する、独自性・優位性を強調する、販売条件を提示する

・相手を選ぶ表現(N)
読み手を特定し呼びかける、限定する、レベル別にする、女性に響く

・行動を促す表現(A)
具体的な行動を促す、流行を演出する、信頼感を得る、権威を借りる、安心感を出す、雰囲気を盛り上げる

マーケティング

こうやって、いろんな表現を並べると、あたかも「表現と表現を引っ付ければ一つのメッセージが出来上がる」という思いを持たないでもない。ただ、実際やってみるとけっこう難しいんですね。PASONAの法則というテンプレートも、すごく簡単に見えて、それをしっかり使いこなすには顧客をかなり一生懸命見ないと上手くいけません。そもそも、問題提起が適切にできれば、誰も振り向いてくれません。
ということで、マーケティングに関する書籍は一部、「あたかも誰にでも簡単にできるよ」というまさに行動への呼びかけを一生懸命やってきたわけですが、それをうまく使いこなせているのは意外と悪徳業者的なところが多いという現実があるような気もします。神田氏がどこかで書いていたように思いますが(本書ではないかも)、商品に価値がないから売り方に対して一生懸命なんですね。これを正当な企業がしっかりと学んでいくことは結構大事なのかもしれない、と思っています。

一時期、心理誘導っぽくていやだな、と思った時期もあるのですが、たぶんテクニックだけで売ることには限界がある。そもそもコピーライティングで「新規客」を幾ら集めたところで、「リピート」が行わなければビジネスモデルが成立しないことの方が多いと思います。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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ちなみに私はこんな本書いてる人です。


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