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ゴードン博士の人間関係をよくする本―自分を活かす相手を活かす

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

はじめに

「人間関係」と聞いて、まず誰を、そして何を思い浮かべますか?
ほとんどの人は、結婚相手や家族のような親密な関係にある人を思い浮かべるのではないでしょうか。
自分にとって一番大切な関係をです。
それは当然のことですが、考えてみるとそういう人々以外にも、あなたの生活に良くも悪くも影響を与える人はたくさんいます。
本書は、そういうすべての人間関係をどうしたらよくできるか、上手くいかない人間関係を修復するには何ができるかを記したものです。

ゴードン博士の人間関係をよくする本―自分を活かす相手を活かす(トマス・ゴードン)

もう、そのものずばりなまえがきですね。
この本が何を記しているかを明記しているシンプルなまえがきです。

割とまじめなのが、この後には誰でも使える「レシピ付きの料理本のようなものではありません」と明言しています。
つまり、こうすればああなる的なものではなく、基本的な考え方を示したものだよ、と言っています。

とはいえ、内容はかなり実践的になっていると思いますけどね。

本書の内容

コミュニケーションの問題

人間関係の問題というのは、煎じ詰めればコミュニケーションの問題だと思います。
たとえば、親が「もう、宿題はやったの?」と子どもに聞いたとしましょう。
子どもとしては、この言葉に二通りの解釈を当てはめることができます。

一つ目は、「もうやったの?やってないなら早くしなさい」という親の指導・強制。
もう一つは、単にやったかどうかを聞いている、というもの。

往々にして、親子関係の中では前者のイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、このコミュニケーションは、そういった強制の意味合いを含む時点で、難しさが出てきます。
子どもとしては、「聞かれるたび」「強制されている」ととらえます。
そして、強制の言葉は居心地が悪いから聞きたくない。

だから親と疎遠になるし、上手くいかなくなる。
こういった、意図せぬニュアンスがすべての言葉に乗っかることが、人間関係の問題にも色濃く反映しているようです。

私メッセージ

じゃあどうすればいいのか、です。
本書では、「私メッセージ」という方法を提案しています。
その理由は本書に詳しいのですが簡単に言うと、「あなた」を強制するのではなく「わたし」の気持ちを表現する、ということ。

例えば先の例で、子どもの宿題が心配だとしたらこんな感じになるでしょうか。
「私は、あなたの宿題が終わっているか気になっているんだけど?」
「私は、締め切りまでにあなたの宿題が終わるのか心配なんだけど、どう?」

本書で提案されているのは、自分の問題と相手の問題を分離し、相手の問題を自分が解決しようとしてはいけない、ということ。
子どもの宿題が心配なのは、親の問題です。
なぜなら、親が心配しているからです。
この親の心配を、子どもの問題にしようとして「宿題やりなさい」というからたいていうまくいかないといいます。

この辺りの話は、ぜひ、本書を読んで理解していただきたいものです。
この考え方、人生のさまざまなシーンで使えるんじゃないかと思います。

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