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図解モチベーション大百科

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です

はじめの一行

テーマとなるモチベーションの正体

本書は、モチベーションをテーマにした本です。
そして、前書きにはこうあります。

私たちには意思があります。そして私たちは意思を持って行動しています。
しかし私たちの意思とは別に私たちを動かしているものがあります。
”モチベーション”
それは一体どんなものなのか?

図解モチベーション大百科(池田貴将)

やろう、と決めたことがなぜか続かない。
やろう、というのが意思。
しかし、それを後押しをすることもあれば、阻むこともある。
そう考えると、意思とは違ったモチベーションの存在が見えてきます。

それが人営みにどう作用しているか、そしてそれをコントロールすることで人生がどう変わるか。
そんな問いかけをはじめに行っています。
中身への期待感を投げかける前書きと言えるかもしれません。

目次
Prologue
CHAPTER1 動機付けのモデルケース
目標勾配
キャンディ効果
消費ゴール
自問式セルフトーク
マインドセット
内発的動機づけ
小分け戦略
同調状態
課題の妥当性
証明型と習得型
Clumn 6つのニーズを意識して、相手の行動とくっつけよう。
親近効果
罰金と報酬
学習動機
心理的リアクタンス
CHAPTER2人財育成のモデルケース
焦点の移動
プライミング効果
特異性信用
集合的無知
マシュマロ実験
役割の力
道徳的行動
同族嫌悪
モラルの逸脱
自信過剰バイアス
Column 相手の視点から、痛みと快感を見つけよう。
社会貢献
学習性無力感
無意識の適応
遺伝と環境
人格保護
CHAPTER3目標設定のモデルケース
目標設定理論
非競争的報酬
泥棒洞窟実験
セレンディピティ
社会的手抜き
ピリオダイゼーション
行動思考
悲観的戦略
妥当性の理論
CoLumnもとかじゅあるに目標設定しよう
計画の誤り
自分事と他人事
点と領域
ゴールと持久力
CHAPTER4意思決定のモデルケース
プロスペクト理論
情報の偏り
経験の自己と記憶の自己
情報処理の特性
フォールス・コンセンサス効果
おとり効果
計画と誘惑
導かれる服従
創造性の不思議
機会費用
無意識のパターン認識
ブレインストーミング
Column 得たい結果を見据え、決定の数を増やそう
価格と価値
リーダー気質
グロウスマインド
印象と本性
CHAPTER5人脈づくりのモデルケース
返報性の原理
模倣効果
マルチトラッキング
初頭効果
スポットライト効果
段階的要請
好奇心の効能
視点取得
Column自分の関心をゼロにして、相手に没頭しよう。
透明性の錯覚
一貫性の原理
CHAPTER6 自己管理のモデルケース
遅れの影響
感情変換
意思の消耗
感情のコントロール
パワーポーズ
分析病の罠
交互練習
同調圧力
コントロール欲
理想と行動
Column「忙しい」という言葉の定義を変えよう。
ジャムの法則
学習阻害
創造的エクササイズ
感情表現
連想ネットワーク
プロトタイプ
CHAPTER7発想転換のモデルケース
反証的質問
批判者の知性
損失回避
魔術的思考
単純化
ネッカーの立方体
マスト思考
記憶のすり替え
問題の客観視
変化の見落とし
偽陽性と偽陰性
Column目的を言語化して、世界を見直してみる。
要請と理由
先見的後知恵
権威者の指示
観察と人間性
フォーカスの更新
Epilogue

本書の内容

「これが欲しかった」・・・?

ものを書く人、人前で話す人、会社のリーダー。
こういった人の場合、ビジネス書を読まれる機会は多いと思います。
特に海外のビジネス書に多いのですが、著者の自説の根拠を示すために、過去の論文を引用するのはよくある話です。

特に、セールス、マーケティング、マネジメントなどの、人がかかわる分野においては様々な心理実験が引用されます。
返報性の法則、認知的不協和、ブーメランの法則や一貫性の法則などなど。

普通に、学ぶだけなら、そんな引用を読んで
「ふーん、そんなこともあるんだ」
何て納得すればそれで十分かもしれません。

しかし、自分で書いたり話したりする人は、その根拠を具体的に示せた方が内容に厚みが出るわけです。
その時に、「ああ確か、こんな心理実験あったよな。何で読んだんだっけ・・・」と探すのは結構大変です。
だから私自身、そういった実験内容をどこかにメモっておこう、なんて思ったものです。
そんな矢先に出たのがこの本。
かなり助かります。

具体的なビジネスにも活かせる

ビジネスにおいても、例えば営業のやる気を引き出すのにインセンティブを与える。
これ、ブーですよね。
本書を読めばわかりますが、それで一時的に出てきたモチベーションは、次回以降モチベーションを出す障害になります。
チームをまとめるコツとか、社員をやる気にさせるコツ、なんとなく現実に行われている手法は心理学的に間違っているケースが多い。
そこに反論するのに、こういった実際の実験結果を引用するのは権威を高めるにもいいですね。

そもそも、何かの説を肯定するより否定するほうが、信頼度が上がるんです。
あ、これ、本書に紹介されていた実験の一つです(笑)

そんなことで、ビジネスや人間関係に関して、何かしらの発表をされる方は必携の一冊ではないでしょうか。

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