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世襲と経営 サントリー・佐治信忠の信念
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
プロローグ
すべては、あの記者会見から始まった。二〇一四年七月一日、東京は虎ノ門のホテルオークラ東京では、華やかな社長交代会見が開かれていた。
日本のビジネスパーソンであれば誰もが知るような巨大企業の記者会見には、百人を超える多くの報道陣が集まる。任期満了による引き継ぎや引責辞任など、社長交代の理由は様々だが、得てして社長交代会見は面白い。前社長と次の社長がもとに出席してマイクを握り、自身の経営の振り返りや社長内定時の気持ちなど、エモーショナルな内容が語られることが多いからだ。
本書の執筆者は、記者さんだと思うのですが、やはり日頃から鍛えられているのでしょうか。
文章は柔らかすぎないけど読みやすい。すごく安定感がある一方で、冒頭の一文が「すべては、あの記者会見から始まった」というツカミな感じの始まり。
基本的な文章力が高いように思います。(なんだか批評してるみたいで失礼ですが・・・)
本書の内容
サントリーという不思議な会社
知る人ぞ知る、サントリーという会社はあれだけ大きな規模であるにもかかわらず、上場していない会社。
そして親族が中心となって経営しているわけですが、社員さんの会社に対するロイヤリティはとても高いと聞いています。
まあ、直接知り合いがいるわけではないのであくまで世間での評判レベルの話ですが、とにかく会社が大好きな人が多いそうな。
ところで、日本には社歴一〇〇年を超える企業が世界でもまれに見るくらい多いと言います。
そしてその多くはいわゆるファミリー企業。
ただ、ファミリー企業の中でも一代で終わる会社も少なからずあるし、良く持って三代という話もよく聞きます。
そういった企業とサントリーの間には何があるのでしょうか。
そんな事に関心をもってこの本を手に取りました。
社長に必要な資質
佐治信忠氏はインタビューに答えて、こういっているそうです。
・社長は運の強い人間であることが必要。
・大きな夢を掲げないと、社員だってついてこない。
・自分だけが得をすればよいという考えの人がオーナーや社長であったら困る。
・(トップは)苦しいな、しんどいなと思った時も明るく努めないといけない。
そして、佐治氏のみならず歴代の社長が口にするのは「運が良かった」ということ。
何かしら見えないものの力を信じているような感じがあり、その運というものをとても大事にしているように思います。
そこから推察するに、自分の力に溺れない、という事をとても大事にしている家計かな、と感じました。
本書は、佐治信忠氏、新浪剛史氏、鳥井信宏氏などへのインタビューを中心に、サントリーという会社の近年の歴史と風土を紐解いた一冊。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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ちなみに私はこんな本書いている人です。
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