見出し画像

脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

脳の使い方

ここ数年、「脳」のパフォーマンスを上げる的なテーマの書籍は割と多く出版されています。
その中の一つである本書は、こんなふうに始まります。

余白を広げる

努力だけでは報われない!

私は「ガリ勉」だった。
昔の自分を表現すると、どうしてもこの言葉になる。何しろ私は、細かい事がいちいち気になり、暗記用の単語カードを自作する子どもだった。40年近くたった今でも、努力家で、勉強の虫で、働きバチだったこの少年が、安物のデスクランプの明かりに目を細めながら、教科書にかじりついている姿をはっきり思い浮かべることができる。
この少年は朝も早く。5時には勉強を始めていた。高校2年生になって習得できないことが出てくると、胃に不快感を覚えるようになった。二次方程式の解の公式、アメリカがルイジアナを買収したときの条件、武器貸与法、平均値の定理、詩人のT・S・エリオットが隠喩を用いて皮肉をあらわす手法・・・。
こんなのは序の口だ。

脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!(ベネディクト・キャリー)

流れ的には、こんなにがんばってきたけれど・・・という展開ですね。
脳科学などに明るい著者のようですが、内容は読みやすく、人を引き付ける書き方ができる人のようです。
まえがきもまた、ちゃんとドラマになっていますね。

本書の内容

もくじ

本書の構成はこんな感じです。

《Part1》脳はいかに学ぶか

第1章: 学習マシンとしての脳
──記憶という生命現象を解き明かす
第2章: なぜ脳は忘れるのか
──記憶のシステムを機能させる忘却の力

《Part2》記憶力を高める

第3章: 環境に変化をつける
──いつもの場所、静かな環境で勉強するのは非効率
第4章: 勉強時間を分散する
──一度に勉強するより分けたほうが効果的
第5章: 無知を味方にする
──最善のテスト対策は、自分で自分をテストすること}

《Part3》解決力を高める

第6章: ひらめきを生む
──アイデアの「孵化」が問題解決のカギ
第7章: 創造性を飛躍させる
──無から有をつくりあげる「抽出」のプロセス
第8章: 反復学習の落とし穴
──別のことを差し挟む「インターリーブ」の威力

《Part4》無意識を活用する

第9章: 考えないで学ぶ
──五感の判別能力を学習に活用する
第10章: 眠りながら学ぶ
──記憶を整理・定着させる睡眠の力を利用する


こうやって眺めてみると、そこそこ脳について関心を持ち、その類の本をそこそこ読んでいる人にとってはさほど目新しい話はなさそうに見えます。
実際に、読んでみてそんな感じでした(笑)

ただ、読んでいく中で、非常にスラスラと読める感じはちょっと見習いたいところ。
非常にわかりやすいのです。

あるかたが、「ビジネス書はそれを試してみたくなる」ことが良いビジネス書の条件とおっしゃっていました。
そういう意味では、非常にしっかりした本なのかもしれません。

本書の購入はこちら。


頂いたサポートは、日本の二代目経営者のこれからの活躍を支援するために使わせていただきます。