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空気を操る

たまたま無邪気に訪れた場所。
仲間が何人かいて、彼らが語り合っている。
しかし、そこに何か不穏な「空気」を感じることがある。
僕は、一瞬動きを止める。

受け取ったメール。
文面はさしたる深い内容ではない。
ただの連絡事項だったりするのだけど、
そこにやはり、なにか含みのある「空気」を感じることがある。


人は、五感を使って世界を認識している。
しかしどうも、そのような「空気」をつかむ能力があるような気がしてならない。
平静を装う人々の間に流れる特別な空気。
僕らはなぜか、その空気を察知してしまう。


そしてその空気は伝染する。
以前、家内が病気で入院したことがあった。
症状は軽かったが、病名は重い。
当然本人は、かなりショックを受ける。
当時3歳だった娘は、その空気を感じる。

入院が決まってからの、家の中の空気は重かった。
何気ないいつものやり取りが行われているだけなのに、まとわりつくような粘りのある空気をいつも感じていた。
部屋の隅々まで満たして、なかなか剥がれない、どんよりした空気。
その空気を察知して、娘はいつも不安定だった。
そんな空気の中で、僕自身も生気を吸い取られていくような錯覚に陥る。


その正体は見えないけど、確かに空気はここにある。
だからこそ、僕たちの感情に影響を及ぼす空気をコントロールすることがとても大事なのだと思う。

「空気を読まない」というのは時には大事だ。
ねばりつく空気を切り裂くような笑いだったり、はつらつさというのも結構大事。
それを創り出すのはきっと、意志の力だと思う。
空気に惑わされない、自らの想い。

それを持ち続けるのはけっこう大変なこともあるけど、
もち続けただけの価値はあるんだと思う。
空気をつくれる人でありたい。
それが、リーダーの役割でもあるのだから。

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会社に流れる空気は、社風と言います。
そんなブログ、書いてみました。





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