最高の「考え方」:「自分が好きになる」心理アプローチ大全
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
はじめに
ご自分の立場を明確にすることで、信ぴょう性が高まってくるようなまえがきになっているように思います。
この後、人が幸せになれない原因として、自分では気づかない考え方の癖やマイナスの行動パターン、感情表現の特徴があることを挙げています。
そしてこの本は、その解決のヒントになるよ、と。
本書の内容
実績のある心理療法
本書の内容は比較的古典的というか、現場で実績を持つ心理療法的なもので、自分一人でできるものが中心に紹介されています。
目的は、自分を知ることです。
まえがきのところでもふれたように人の心には癖があります。
たとえば、友人から何かアドバイスを受けたら素直に聞けるけど、
親に言われると反抗したくなる、ということはあると思います。
言われる内容は同じなのに、なぜか違う反応をしてしまう。
それは何らかの癖があることが見て取れます。
いう内容は同じで人が変わると受け入れられない、ということはその思考のクセは親との関係に紐づいている可能性がありそうです。
じゃあ、親とどんな関係なのでしょうか。
それは恐らく小さな子供のころ、親が自分にどう接してきたか。
自分が親に何を求めてきたか。
そういったことをずっと持ち越している可能性があります。
いやいや、もう大人なんだから親にそんなに依存してないよ、と思う人もいるかもしれません。
それは、そうなのかもしれないし、そうでないかもしれない。
いずれにせよ、人は自分のことをなかなか知ることができないのです。
たとえばABC理論
本書の中で紹介されているものの一つに、ABC理論というものがあります。
これは例えば、
友人と待ち合わせていたところ、友人が遅れてきた。
友人は( )かもしれない。
という文章を提示されたとします。
カッコの中にどんなことばが入るでしょうか?
ある人は、「私のことを嫌い」と入れるかもしれないし、
「事故に遭った」と入れるかもしれません。
もしかしたら、「電車が遅れた」と入れる人もいるかもしれない。
いずれにせよ、事実は一つなのに、頭に一番初めに浮かぶ理由は人それぞれ。
そしてそのはじめに浮かぶ理由が、自分の思考の癖をあらわしていることがあります。
即座に、友人が遅れてきたことと、人間関係の好き嫌いと結びつけるとしたら、人間関係に常に不安を持っているかもしれません。
事故に遭ったというイメージを抱くとしたら、何かしらの恐れを日常に持っているのかもしれません。
電車が遅れたということであれば、理由を自分の外に求める人なのかもしれません。
まあこの例示は割と極端ですが、こういった問いをいくつか重ねていくとときおり人とは違ったクセを見つけることがあります。
(というか、同じ人のほうが少ない)
その傾向を知ることで、自分を知る手助けとなるわけです。
このような自分が気づかない自分を浮き彫りにさせてくれるアプローチ満載の本書。
一度手にとられてみてはいかがでしょうか。
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