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来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

プロローグ

本書は、進化生物学、歴史学、経済学など、様々な分野におけるせかいのトップランナーたちに、来るべき世界について尋ねた論考集である。サブタイトルとして「AIと格差は世界を滅ぼすか」と題している。世界中の慧眼の士に取材を重ねる中で、今後の未来を決定づけるものとして多くの論者が問題視し、注目していたのがこの二つのファクターだった。

未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか(大野和基)

本書のまえがきは、普通に本書の前説みたいなものです。
まあ正直、ここに出てくる名前をみれば間違いなく売れるでしょう。
おそらく、まえがきの役割は、読ませるというよりきちんと内容を紹介できればそれで十分なのかもしれません。

本書の内容

世界の知を集めた未来論考

本書の著者人を見ればそのそうそうたるメンツに圧倒されます。
『銃・病原菌・鉄』や近著では、『昨日までの世界』などで有名なジャレド・ダイヤモンド。

人生100年時代という言葉を生み出した、『ライフシフト』のリンダ・グラットン。

そして、『サピエンス全史』が日本でも大ヒットした、ユヴァル・ノア・ハラリなど。

こういった知の巨人と言える方々に、未来というキーワードでインタビューしたものをまとめた本書。
とくに、『LIFE SHIFT(ライフシフト)』などは、このインタビューを読めば本書の大まかな骨子は理解できます。
もうそれだけでも結構価値があるんじゃないかと思います。

具体的な内容

内容に関して言えば、各々の方が研究する専門分野からみた未来学といった印象でしょうか。
たとえば、ジャレド・ダイヤモンドは、伝統的生活を営む少数民族の研究から見た、人の在り方。
リンダ・グラットンは、人の一生の中で人がどのように生きるかを考察しますし、ユヴァル・ノア・ハラリは人間の長い歴史の中から見出せる未来を見せてくれます。

面白いのは、全員が一致する話もあれば、一致しないものもある。
それはまあ、当たり前と言えば当たり前で、これだけの頭脳をもってしても未来を正確に描くというのは難しいというもの。
特に、AIに関して言えば、これが人を幸福にすると考える人もいれば、そうではないと警鐘を鳴らす人もいます。

これは個人的な考えですが、未来を知るには歴史(細かい話ではなく人間の本性がどう形成されてきたかという長いスパンの歴史)は結構大事だと思います。
その分野に関して言えば、ジャレド・ダイヤモンド、ユヴァル・ノア・ハラリの話が非常に興味深かった。
知的好奇心を刺激する一冊でもあり、インタビュー形式なので非常に読みやすい本なので、ぜひご一読いただきたいと思います。

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