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魔法の王国の扉を開ける【アートの虫】

長い間通っていた会社や役所を退職し、今まであった自分の居場所(所属)がなくなると、
存在価値までもがなくなってしまったような…

アイデンティティーの喪失感を感じることがありませんか?

また、時間がたっぷり欲しい、とあれほど思っていたのに
今それを手にしたあなたは、その時間を使ってなんでも出来るのに
何をどう始めたら良いかわからずに、
時間は、なんとなくすぎてゆく、そんなことはありませんか?

仕事をしていた時のような、充実感や達成感もなく、
なんとなく心に小さな穴が空いてしまったよう、そのように感じていませんか?

その穴と、たっぷりある時間をどう埋めてゆけば良いかわからずに、
穴が大きくなる前に、なんとかしたい、しなければ、でもどうしよう?
そんな風に、悶々と毎日を過ごしていませんか?

私の場合、若い頃にアルバイトをした経験の他に、
きちんと会社で働くことがなかったので、退職、という
経験、概念がありません。

しかし、退職した時に、多分感じるのと同じような、
そんな経験を外国に暮らしていて何度か経験しています。

一番新しい記憶だと、
知り合いが一人もいない、言葉のわからないデンマークへ来た時です。

言葉の問題もあり、自分が所属する場所がなく、疎外感で落ち込み、自信を無くし、
私の存在価値をも無くしてしまったと思い、惨めで情けなく感じてしまったのです。

退職する、ということは、長い間どこかに所属していた人が、
そこから出ることによって、肩書きを捨て、自分自身でいることに戻る、
本当は、そういう意味です。自由になった、ということなのです。

でも、ずっとその大事なことから外れて生きていると、
所属していないことで、アイデンティティーの喪失を感じてしまうのだと思います。

だけど、勘違いしてはだめです、

それは、本来の貴女に戻る、ことなのです。

私の場合、そういう心の状態に陥った時、
本来の私自身をとり戻す魔法の力を知っています。

この魔法は、実は簡単です。
でも、ちょっとだけ訓練が必要です。
と言っても、簡単です。誰でもできます。
諦めないでしばらく続けることさえできれば
貴女もこの魔法を使えるようになります。

それが今回お話ししようと思っている、【アートの虫】です。

道具は、スケッチブックと絵の具、鉛筆、ペンだけでもOK
とにかく、書くものが何か必要です。

それが揃ったら、アートの虫のドアを開け、
自分の存在価値を取り戻します。

スケッチブックには自分だけの王国が潜んでいます。
王国のドアを開けると、貴女は貴女とだけの時間を持ち、
貴女とだけじっくり、深く向き合います。
それは、メディテーションと同じで本当の自分と繋がることができるのです。
本当の自分と繋がれることができたら、貴女は自分の感情を自由に
動かすことができるようになり、勘違いで起きている
自己価値の低さや自己愛と自己受容不足の、
レベルが上がることになり
そうなると、どうでしょう、貴女は幸せになるのです…

とまあ、こんな道がこの先には続いているのですが、それはさておき
まずはスケッチブックを活用しましょう。

どこにいても、誰とも会わなくても、孤独を感じて、心がモヤモヤしたら、
スケッチブックに向かって、手を動かし始め、
自分だけに向き合う時間を確保しましょう。

他の誰でもなく、一番大切な本当の自分と繋がるのです。

その充実感といったら、大したものです。

自分だけの世界に浸り、外の世界は関係ありません。
日本にいても、コペンハーゲンにいても、アマゾンのジャングルの奥地や、
アフリカの内部の国にいたとしても…

自分だけの王国に入り込めば、同じ状態になれるのです。

スケッチブックに向って、作業を開始すると、
貴女の本質に繋がることができるのですから、
心の平和と安定を取り戻すことができるでしょう。

それを毎日続けていると、孤独が味方に変わり、未来に向かっての希望が出て、
心は豊で活力あるものに変わっていくことでしょう。

絵に対して苦手意識があっても、大丈夫。
アートの世界はなんでもありの自由な世界、上手下手なんて
全く関係ありません。
特にアートの虫では、難しいことなんて一切ありません。

必要なことは、ただ、スケッチブックに向かって、手を動かすこと
例えば私は、紙をまず汚すことから、始めます。
汚した紙に線を引いたり、消したりしていれば
思ってもみなかった線が出てきて、面になり、そこに色が塗られ、
20分もすると、へー私にもこんな絵が描けるんだ、
と感動すること間違いなし…

だけど受け入れ難いへんてこりんな絵になることもあります。
だけどそれも歓迎です、そのヘンテコりんを塗りつぶしたり、
切って貼ってコラージュにしてみると、

失敗だと思っていたものは、成功に変容を遂げるのです。

その積み重ねは、あなたの自信になりヘンテコりんを怖がることがなくなるでしょう。

ただ一つだけルールがあります。
それはただただ、楽しむこと。
楽しくないと感じたら、即やめること、

アートの虫は、楽しさを求める修行です。

この楽しい氣持ちが、
あなたのアートの虫を育てて、蝶々にするのです。



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