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「楽しく生きるための100冊マラソン2019」はどうなったかの振り返り。#034

今年1年、教養トライブの選書本を100冊読むというチャレンジに取り組みました。きっかけの記事はコチラ。

ちなみに選書のジャンル。

【楽しく生きるための100冊マラソン2019】
①苦労してでも読んどいた方がいいんじゃないか、な古典的20冊
②もしはまったら作家をずっと追いたくなっちゃう10冊
③長編だけど、あっという間な傑作5冊
④世界を拓く10冊
⑤ただただページターナーな15冊
⑥読書の楽しさ・豊かさを実感できる30冊
⑦エッセイ・評論の名作10冊

選書の詳しい一覧はコチラをどうぞ。

さて、結果どうなったでしょうか。

選書の課題本は、42冊読了しました!

選書してくださった師匠と長老の1行解説を読んで、その時々の気分に任せて本を選びながら読みました。最初は文庫を買ってたのだけど、探すのも結構手間だし、文庫で発売されていないのもあったため、途中からは図書館で借りるように。借りに行く手間と不便さはあるんだけど、返却のタイムリミットもわりあいと読書続けるモチベーションにつながりました。

チャレンジをはじめた時、通勤時間が往復4時間くらいかかっていたのもあり、ほとんどの時間を読書にあてました。バス通勤だったのでトンネルとか読むのがつらい環境以外はほぼ読んでたかな〜。本によっては、朝から殺人事件のバラバラにしていく場面を読んでいたりw。あと明らかに老眼が進んだようにも感じます。

さて、読了した本の一覧を記載してみます(選書の課題分のみです)。

(1)「舟を編む」三浦しをん       
(2)「夜のピクニック」恩田陸
(3)「変身」カフカ
(4)「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦
(5)「風の歌を聴け」村上春樹
(6)「人間失格」太宰治
(7)「父の詫び状」向田邦子
(8)「声の網」星新一
(9)「銀河鉄道の夜」宮沢賢治
(10)「ナンシー関大全」ナンシー関
(11)「散歩のとき何か食べたくなって」池波正太郎
(12)「星の王子さま」サンテグジュペリ
(13)「百万ドルをとり返せ!」ジェフリー・アーチャー
(14)「しゃべれどもしゃべれども」佐藤多佳子
(15)「雪国」川端康成
(16)「ハックルベリイ・フィンの冒険」マーク・トウェイン
(17)「永遠の1/2」佐藤正午
(18)「ワイルド・スワン」ユン・チアン
(19)「シャーロック・ホームズの冒険」コナン・ドイル
(20)「女王陛下のユリシーズ号」アリステア・マクリーン
(21)「ロビンソン・クルーソー」デフォー
(22)「竜馬がゆく」司馬遼太郎
(23)「月の影 影の海(十二国記シリーズ)」小野不由美
(24)「キッチン」よしもとばなな
(25)「火車」宮部みゆき
(26)「不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か」米原万里
(27)「利己的な遺伝子」リチャード・ドーキンス
(28)「蒼穹の昴」浅田次郎
(29)「OUT」桐野夏生
(30)「マチネの終わり」平野啓一郎
(31)「ダ・ヴィンチ・コード」ダン・ブラウン
(32)「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ
(33)「もものかんづめ」さくらももこ
(34)「金閣寺」三島由紀夫
(35)「サピエンス全史」ユヴァル・ノア・ハラリ
(36)「永遠の仔」天童荒太
(37)「ハリー・ポッターと賢者の石」J.K.ローリング
(38)「台所のオーケストラ」高峰秀子
(39)「白夜行」東野圭吾
(40)「ライ麦畑でつかまえて」サリンジャー
(41)「DIVE‼︎」森絵都
(42)「大誘拐」天藤真

本によっては巻数を全部読破できてないのもあるので、それは含めていません。

結果としては、教養分の課題本は42冊ですが、他の本を含めたら100冊以上読みました。

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読んでみて何か変わったのか、見えたことは!?

1年間読んでみて、何か変わったのか?教養はついたのか?
恥ずかしながら本来ならば、学生時代に読んでおくべきだった文学や流行りの本も多数含まれているので、1年読んだくらいでは全然知識も教養も追いついてない。ですが、少なくともこれまで接してこなかったジャンルの本を読めたので、その点では、知識と興味の範囲は広がったかと。

例えば中国史。そして「サピエンス全史」「利己的な遺伝子」などでの人間の歴史とあゆみ、細胞のことなど、普段なら絶対手にさえとらない分野でハードなボリュームの本を読んだのは自信にもつながりました。とくに「利己的な遺伝子」なんて、文系の私には内容ハードすぎだし、文字数半端ないし。続けて借りるを繰り返し、読了するまでおそらくトータル2ヶ月くらいかかってます。

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また、世界史選択ではなかったので、外国の本で、外国の歴史に興味を持った。「ダ・ヴィンチ・コード」では、美術史をもう少し知りたいと感じました。

あとわかったのは、海外の小説がわりと苦手です。海外の何冊かはすんなりと読めたのもあったのだけど、途中で挫折というかほっぽり出している「グレート・ギャッツビー」「アンナ・カレーニナ」。苦手意識が先にたっていてなかなか次の巻数に取り組めない。それが進まないのもあって、選書のうちの海外本がわんさか残ってるw

課題本の中でも自分が読みやすい本を優先的に選んだこともあり、まだ古典的な文学作品を数多く読み残しているので、これからの課題かな。

今「1000日チャレンジ」で読書感想や、「シャープさんの寸評恐れ入ります」を読んでいて、言葉の紡ぎ具合いのクオリティは、学生時代の読書量の差なんだろうなと日々思い知らされています。みんなの感想を読んで反省の嵐。。。

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特に印象に残った本ベスト5

読後感がよくて表現が素敵すぎて、もう一度読み直したいと思う本は何冊かあったし、気に入った小説はまた読み直すことだろう。下記には特に印象に残った本をあげてみます。

◆「舟を編む」三浦しをん
辞書編纂の世界と仕事への向き合い方が面白かった。言葉の奥深さをもっと知りたくなるし、素敵な表現をしたいと思える。

「ワイルド・スワン」ユン・チアン
中国のヒリヒリした歴史があった。正直おそろしい印象もあり、現代わりと平和な時代に生まれた私にとっては信じられない。国家と戦う民の強さと生き抜く人間の強さをゾクゾクしながら読んだ。今「水滸伝」を読んでいて、中国史のもっと昔も気になっている。

「竜馬がゆく」司馬遼太郎
今の日本があるのは、龍馬の活躍があったから?「龍馬伝」は欠かさず観ていたけれど、それ以外の龍馬の知識はなかったので、読んでて楽しかった。人物像の生き生きとした表現がすばらしくて、まるで自分もその時代にいるかと錯覚するくらいだった。

「月の影 影の海(十二国記シリーズ)」小野不由美
課題本であがってたタイトルがこれだったから、上下巻だけ読んだのだけど、実際は全シリーズ読むといい!だったのかもしれない。最新刊を読んだと周りの反応を見ていて、シリーズ読まなくっちゃ。

「蒼穹の昴」浅田次郎
中国史はやはりヒリヒリする。読んでて決して気分がよいものではないのだが、何と言っても読み応えがある。そして、本だとかなり大変なので、できたらドラマをもう一度見直したい。



読書を継続するための方法

★課題本は、iPhoneのメモに記載(いつでもどこでも、気になった時に本を見つけられるように)
★読了したあとは、メモと手帳に日付を記載
★手帳にシールを貼る(子どもみたいな発想ですが、シールがたまるのがうれしいし、視覚化できます。月間のところに貼ると、どのくらいのペースで読めているか把握できます

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★読書アプリに登録(課題本はブクログ、その他自分が読んだ本、雑誌、漫画も含めた本は読書メーターに記録)
★毎月末、Facebookに読書メーターのスクリーンショットと簡単な感想を投稿

感想については、濃度も質も高いのは書けてません。本当は感想もきちんと書けるのが望ましいかもしれないけれど、そこに気を取られると、メモしながらみたいなことになるので、とりあえずは読んだ本を視覚化できることが、達成感を生むかなと思います。


2020年もチャレンジは続きそう

課題本をコンプリートするまで、100冊マラソンは続きそうだなぁ。古典的な本もまだいっぱい手をつけてないし。海外本のカタカナの名前が多数残っているのは、かなり気が重いけどw。。。

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余談。栞紐(しおりひも)の大切さ

読書をはじめて気づいたのは、文庫本の栞紐のあるなし。ハードカバーだとついている場合も多いけれど、文庫本でついているのは唯一新潮文庫。思わず調べてしまい、スピンをつけるストーリーを知り、ますますファンになりました。今の価格帯で維持するのは本当に大変だと思うけれど、できるだけ長くスピン付きのままでいてほしい。しおりつきのブックカバーを購入しなくてもついているのはありがたい限りです。


読了本一覧(Amazonのリンク貼ってます)

どんな内容の本かなと気になった方は、ご参考にどうぞ!
★複数巻の場合は、最初の巻だけ表示してたりします。
★時々私が読んだ出版社でないのもリンクしています。
(手軽に購入したい方は、ご活用ください。アフィリエイトですので、リンク先から買っていただけると喜びますw)



プランナー、コピーライター。生活者に寄り添い、ファンをベースとしたプランニング、広報支援致します。2017年加西市制50周年キャッチコピーに選ばれました。「ともに創り、ともに育む。」さとなおオープンラボ関西二期生。広告・カフェ・北欧・紙モノ♡地域遊びとローカルメディアも挑戦中!