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鍋を使わず、スープジャーでスープを作る方法

スープジャーを使い始めてみようという方向けに、本には入りきらなかった便利な使い方などを少しずつご紹介していけたらと思っています。

スープジャーには「保温調理機能」があります。余熱で食材に火を通す方法です。加熱し続けないから光熱費の節約になり、仕込んでしまえば放っておいてもいいので調理の時短にもつながります。

今日はその機能を使って、鍋を使わずスープを作る方法を紹介してみますね。

鍋いらず、かぶと舞茸、ソーセージの和風スープ

まずはスープジャーをあたためます。ジャーに熱湯を入れてしばらく置きましょう。メーカー推奨は3~5分です。

その間に、野菜を切ります。

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かぶ1個、かぶの葉少々、舞茸少々、ソーセージ1本。300mLのスープジャー1つ分で、このぐらいの量です。だいたい100グラムぐらい。

スープジャーの湯を捨て、具を入れて、再度熱湯を注ぎます。今度は具を温めるための「湯通し」です。

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1分ほどおいたら湯を切りましょう。内ぶたで口をおさえ、具がこぼれないように。これで、具があたたまります。

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ここに「だし」と「調味料」を入れます。今回は「小さくカットした昆布と塩」を入れました。
「顆粒だしと味噌」なら味噌汁になりますし、「中華スープの素としょうゆ、ちょっとごま油」なら中華風スープになります。

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ここにあらためて、熱湯を注ぎます。沸騰した湯を使いましょう。指定の線まで注いだら、すばやくふたを閉めます。

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内ぶた、外ぶたをしっかり閉めたら完成!

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あとは、3時間ほど待てば、できあがりです。

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ふたを開ければ、ちゃーんと具も煮えています!スープもあったか。

鍋と違い、熱対流が起こらないので煮崩れはおきません。角がそのままなのを見ると、あれ、煮えていないのかな?と思いますが、ちゃんと火は通っているはずです。とはいえ、具材はあまり大きすぎないほうが確実です。

鍋を使わないときの注意点

①生の肉や魚、生卵を入れない
これは、スープジャー全般にいえるルール。鍋で煮立てる場合はほとんどの肉や魚が使えますが、熱湯だけで作るときは使える素材が限られます。

肉は、ハムやソーセージ、サラダチキン、スパム、コンビーフなど、完全加熱済みのもの。そのまま食べられるものに限ります。
魚も同様です。生魚、塩干の鯵や鮭などはそのままではNG。ちりめんじゃこや干し海老などの乾物、ちくわやさつま揚げなど練り物はOK。

もちろん生の肉や魚も、中まで加熱すれば使えます。あらかじめ加熱した肉などを冷蔵庫や冷凍庫にストックしておくのはいいと思います。

卵は、炒り卵や卵焼きで入れるのはOK、生や半熟はNGです。

②匂いの強い野菜は避ける
キャベツ、じゃがいも、ズッキーニ、ブロッコリー、しめじ…スープに向きそうな野菜なら、なんでもいいですが、たまねぎ、ねぎ、にんにく、ニラなど匂いの強い野菜はこの作り方の場合、そのまま残ってしまいますので避けた方がいいと思います。どうしても入れたいなら、鍋を使いましょう。

③具もジャーも必ず湯通しを
ジャーを温めるのは、保温調理の基本です。
湯を注ぐ場合は、具材もしっかり温めます。冷たい具材に湯を注いでも温度が下がってしまうからです。具体的には先ほど紹介したように、湯を注いで湯切りします。

④だしになるものをしっかり入れる
鍋を使うメリットは、油で炒めたり、水分を飛ばして野菜の旨みを凝縮させることで、おいしさを高めることにあります。熱湯だけで作るときはそうした効果が期待できないので、だしをある程度しっかりきかせたほうがおいしくなります。

顆粒だしやコンソメは、うまみがしっかり出るので案外おすすめです。量は加減しましょう。コンソメキューブなどは1/4個ぐらいでじゅうぶんです。

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ナチュラル志向の方には昆布やスライス干ししいたけがおすすめ。そのまま使います。また、桜えびや中華の干しえび、とろろ昆布などもいいですね。

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『朝10分でできる スープ弁当』では、より幅広い具材を使い、野菜のうまみを引き出すために、鍋を使って煮立てる方法をとっています。加熱してからのほうがたっぷり野菜が入るという理由もあります。

でも、こんな風に鍋なしでもスープができることを覚えておけば、寝坊した朝でも臨機応変に作れるのではないでしょうか。スープジャーを買ったら、この方法でジャーの使い方をつかんでみてください!

『朝10分でできる スープ弁当』重版御礼!

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有賀 薫
読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。