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しぶとく生き抜く冬野菜のくたくたスープ

今回は、冬が旬の野菜、ほうれんそうをくたくたに煮込んだスープです。ほうれんそうは寒さによって甘みが増し、うまみだけでなく栄養価も高くなるのだそうです。オリーブオイルの選び方、他の具材を使ったアレンジレシピもご紹介します。
スープ作家の有賀薫さんによる、旬の野菜をたっぷり食べるベーシック・スープのレッスンです。

この記事は2017年のcakes連載の再掲です。

形も色もなくなるまで煮た、ほうれんそうの深い味わい。

今回の主役は、ほうれんそうです。冬になると甘みもうまみも増す冬の葉物野菜はポテンシャルが高く、ただ茹でておひたしにするだけでもおいしいもの。

そんなほうれんそうを、くたくたになるまで煮込んでスープにします。色が悪くなるなんてお構いなし。最低でも20分は煮込んで、オイルと青菜の混然一体としたおいしさを楽しんでください

すべての材料を鍋に詰め込んでオリーブオイルをかけまわし、火にかけるだけというシンプルな作り方ながら、寒い冬を我慢づよく耐え忍ぶ葉野菜の底力を感じられます。薄切りのトーストとワインなど添えて、寒い冬の休日ランチなどにいかがでしょうか。

くたくたほうれんそうのスープ

材料(2人分) 
所要時間 約25~30分

ほうれんそう 1把(約200g)
じゃがいも 中1個
たまねぎ 1/2個
にんにく 1片
オリーブオイル 70mL
塩・胡椒 適量
水 500mL

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読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。