|19|からつづく
番外編■人称の問題
少し話がそれますが、主語の話に関連して、小説を書く場合の人称の問題に触れたいと思います。
これはかなり難しくて、自分の理解に不安もあるのですが、参考文献を引いて考えていきます。
大沢在昌さんの『売れる作家の全技術』に、比較的まとまって書かれていますので、長くなりますが引用します。
一人称一視点
小説を書かない人には、こういうお話は初めてきくという方もいるのではないでしょうか。
私も、小説投稿サイトに投稿するようになって、こういう話を聞いて感心したものです。
ここの意味、わかりますか?
多分一人称小説の中でこういう書き方を見ても、さほど違和感は抱かないのではないでしょうか。
それから、おそらく耳慣れない言葉として「三人称神視点」とか「三人称多視点」とか「三人称一視点」とかいう言い方もあります。
難しいですね。
学者ではないので、細かく定義づけることはできませんし、あまり意味はないかと思います。
ともかく、視点のブレ、これに気をつけることが大事な気がします。
でも、三人称神視点とはどういうものか気になりますね。
私が思い浮かぶのは、トルストイの『戦争と平和』? 吉村昭さんの歴史文学? 中村文則の「3つのボール」?
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