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泣き止む頃、机の上に一粒の宝石がある。誰にも見えない、誰にも触れられない、私の涙がある。…
人生の淀みに足を取られ、河は枯れ、太陽は圧倒的に乾いている。窮屈な鴎は大海を前にしても、…
小説を書いているわ。 真っ白な紙の上に、 悪夢のような、 時間を置き去りにするような、 …
どこにだっていけるわ。 世界は丸いんだもの。 立ち止まるのもいいけど、 歩き続けなきゃ …
アップルパイを焼いているとね、 心が穏やかになるの。 嘘じゃないわ。 生地が少しずつ膨れ…
新しい朝がやってくるわね。 何をしていても、 何もしていなくても、 新しい朝はやってくる…
ある遠くの町に、 私のことを知る人がいるらしい。 私は手がかりを求めて、 その町を訪れる。 寂れた町に人はいない。 もうこの町は終わっているんだ。 捨てられた町、 捨てられた私、 重なる部分があるだろうか。 干涸びた骨、 燦々と輝く太陽、 砂場の城、 あなたは何? 雷おこし薫子より 雷おこし薫子の詩集|雷おこし薫子|note
ある晴れた月曜日に、 流れる川と、 佇む山脈と、 揺れる雲と、 そして私がいるの。 落ち…
何も考えず、ただ一人。 空を見上げて、ただ一人。 そういうときには、 きまってアイツがや…
何をせずとも、 あなたなら大丈夫。 私はそう言い切れる。 声を聞き、 走り出せば、 いず…
太陽が私を呼んでいる。 こっちにおいで。 こっちにおいで。 私は少し近づいてみる。 一歩…
ここから一歩、 あるいは二歩、 あるいは三歩、 歩いてみる。 見える景色はどう? 何か見…
夢を見た気がするの。 だけど何も覚えていない。 そういうことってあるわよね。 あなたもあ…
宇宙の外側に辿り着ける? 宇宙の外側は存在する? 私とあなたなら分かるはず。 その答えがたとえ無限でも、 私とあなたは 連続で繋がっているから。 夢の後ろを追いかけて 何万光年も先へ進む。 振り返ることはない。 振り返る必要はない。 何もしなくてもいい。 それが答えなら。 雷おこし薫子より 雷おこし薫子の詩集|雷おこし薫子|note