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雷おこし薫子の詩集

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雷おこし薫子が書いた詩を集めましたわ。
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記事一覧

詩『落ち着いた後に。』

泣き止む頃、机の上に一粒の宝石がある。誰にも見えない、誰にも触れられない、私の涙がある。…

雷おこし薫子
2か月前
6

詩『瞬間的に吠える。』

人生の淀みに足を取られ、河は枯れ、太陽は圧倒的に乾いている。窮屈な鴎は大海を前にしても、…

2

詩『小説を書く』

小説を書いているわ。 真っ白な紙の上に、 悪夢のような、 時間を置き去りにするような、 …

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詩『世界は丸い』

どこにだっていけるわ。 世界は丸いんだもの。 立ち止まるのもいいけど、 歩き続けなきゃ …

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詩『アップルパイ』

アップルパイを焼いているとね、 心が穏やかになるの。 嘘じゃないわ。 生地が少しずつ膨れ…

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詩『新しい朝』

新しい朝がやってくるわね。 何をしていても、 何もしていなくても、 新しい朝はやってくる…

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詩『遠くの町』

ある遠くの町に、 私のことを知る人がいるらしい。 私は手がかりを求めて、 その町を訪れる。 寂れた町に人はいない。 もうこの町は終わっているんだ。 捨てられた町、 捨てられた私、 重なる部分があるだろうか。 干涸びた骨、 燦々と輝く太陽、 砂場の城、 あなたは何? 雷おこし薫子より 雷おこし薫子の詩集|雷おこし薫子|note

詩『ある晴れた月曜日』

ある晴れた月曜日に、 流れる川と、 佇む山脈と、 揺れる雲と、 そして私がいるの。 落ち…

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詩『ただ一人だけ』

何も考えず、ただ一人。 空を見上げて、ただ一人。 そういうときには、 きまってアイツがや…

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詩『何をせずとも』

何をせずとも、 あなたなら大丈夫。 私はそう言い切れる。 声を聞き、 走り出せば、 いず…

詩『太陽』

太陽が私を呼んでいる。 こっちにおいで。 こっちにおいで。 私は少し近づいてみる。 一歩…

詩『ここから一歩』

ここから一歩、 あるいは二歩、 あるいは三歩、 歩いてみる。 見える景色はどう? 何か見…

詩『夢』

夢を見た気がするの。 だけど何も覚えていない。 そういうことってあるわよね。 あなたもあ…

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詩『宇宙の外側』

宇宙の外側に辿り着ける? 宇宙の外側は存在する? 私とあなたなら分かるはず。 その答えがたとえ無限でも、 私とあなたは 連続で繋がっているから。 夢の後ろを追いかけて 何万光年も先へ進む。 振り返ることはない。 振り返る必要はない。 何もしなくてもいい。 それが答えなら。 雷おこし薫子より 雷おこし薫子の詩集|雷おこし薫子|note