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雷おこし薫子の詩集

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雷おこし薫子が書いた詩を集めましたわ。
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2022年2月の記事一覧

詩『さあ、早く』

レンガ造りの家から 鳥の鳴き声が聞こえる それは朝目が覚めて 最初に聞こえる声 太陽より…

詩『臆病風に吹かれて』

臆病風に吹かれて 大切な勇気の証を 手放してしまった 私が目指していた 輝きはいつだって…

詩『ギターの音色』

ギターの音色が やたらと騒がしいから 私は声をかけた 誰に向けて 歌っているの? ギター…

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詩『夜風を浴びながら』

夜風を浴びながら 明日を想う 銀河のほとりで 春の陽気を待つ私は ひとりではあるけれど …

詩『ちぎれた雲』

ちぎれた雲が 風に流されて 私の頭上を飛んでいる 凍てつく冬 山も川も海も 全て凍りつく…

詩『トンネルを抜けると』

トンネルを抜けると そこには犬がいた。 薄茶色の毛並の柴犬で かなり年老いていて 憂鬱そうな…

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詩『何も書けない』

何も書けない そんな文章から始まる 私の詩は曇り空 海を泳いで渡れば やがて月にたどり着き クレーターに沿って歩く 月のうさぎは語る 「ここから始まる 何も存在しなくとも だけど、もしも、 それが嫌ならそれでもいい 答えなんてないのだから」 あなたもきっと 答えは知らない? 雷おこし薫子より

詩『私は存在する』

私は存在する 私は存在している 考える私は 存在しているとしか思えない 冷たい風が通りすぎて…

詩『もう遅いのだろうか』

もう遅いのだろうか あなたに伝えることは できるだろうか 存在とは何か あるいは時間とは何か…

詩『残像』

残像を通り越して 光速の世界を歩く 行手を阻むオオカミと 後方には巨大なトラ 絶体絶命と言い…

詩『今日もまた』

今日もまた一日が始まる いつもと同じ日々 何も変わらない 何も変えてはいけない 世界は常に変…

詩『自分の心との対話』

自分の心と対話をはかる 私は何を思っている? 私は何によって感動する? 最後に笑ったのはい…

詩『夢を見ていた』

夢を見ていた気がするの あんまり覚えてはいないけれど 私が生まれ育った故郷で 爆走する車に…