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教師は大変な仕事です。会社員にも負けてません。

どうも。元教員で現ヒラ社員のかおるこです。

今回は、「教員は会社員と比べても責任が重いし、メンタル面でも負担が大きい仕事だ」という話をしたいと思います。

【目次】
・はじめに
・1人にかかる責任は、教員の方がはるかに重い
・エネルギーをそそぐ相手が、人間であることの不確かさ
・たまには意識して頑張らないようにしよう
・さいごに

・はじめに

会社員をやってみて、いま思うこと

この記事を読んでくれている先生の中には、生徒との関係のモヤモヤが休日も頭から離れないという方や、学級内でのトラブルは自分の責任だと感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

私は元教員であり、現在は会社員として働いていますが、やはり教員は、会社員と比べても一人一人にかかる責任の重さや心理的負担が非常に大きい仕事であると感じています。

今回は会社員と教員を比較しながら、教員の心理的負担について検討してみたいと思います。


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・1人にかかる責任は、教員の方がはるかに重い

会社員になってみて初めて思ったのは、「仕事をするとき、一人じゃない。責任の重さが全然違う」ということでした。
会社員と教員の働き方は以下のような違いがあります。(あくまで私の一例です)

【会社員の働き方】
ある1つの業務を遂行する時、複数人でチームを組んで物事にとりかかります。そのチームの中で、それぞれの役割が与えられ、各人が役割を全うすることで目標達成に近づいていきます。
1つの業務に複数人であたるので、一人あたりの責任は分散されます。
【教員の働き方】
基本的には教室で一人で授業や学級経営をしていきます。
一人で考え、一人で判断する裁量を与えられていますが、その分、一人で複数の業務をこなさないといけなくなります。
そのため、うまくいっても失敗しても、その原因は教員一人に帰属するようになります。

もちろん、人によってこちらの働き方の方がいいなというのはあって当然ですが、両方を経験した私としては、やはり、「自分一人にかかる責任」は教員の方がはるかに重かったと感じています。

学級内でのトラブルでも、本来なら責任の所在は複数あるはずなのに、単純に担任をはじめとした教員一個人に問題の原因を求めてしまうのはやはり問題ですし、教員をメンタル的に追い詰めてしまう要因の一つであると言えます。

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・仕事のエネルギーを注ぐ相手が人間であることの不確かさ

教員は、がんばれば報われるという仕事ではない

仕事は、何でもそうですが、それが仕事である以上、頑張れば必ず成果が出たり、報われたりするものではありません。それは会社員でも同じです。
しかし、仕事上のエネルギーを注ぐ相手が違うと仕事の性質は大きく変わると私は感じています。

では会社員と教員はどう違うのでしょうか?

【会社員の場合】
書類の処理をする、企画書を作る、会計処理をする、商品を開発するなど職種による違いはありますが、オフィスワーカーの場合、仕事上、自分のエネルギーを注ぐ先は、書類であったり商品であったり、人でないものが多いように思います。
【教員の場合】
授業をする、学級経営をする、生徒指導をする、部活動をするなど教員は常に生徒という人間との関わり合いに、自分のエネルギーを注いでいます。(もちろん保護者等に対しても同じ)

ここで、問題なのは、書類や商品など人でないものを相手にしている会社員は、自分が真面目にやっている限り、書類の山はどんどん小さくなっていくし、良いものができる土台が生まれる確率が高くなるということです。自分が精いっぱい仕事に取り組んでいる限り、仕事上少なくともマイナスにはならないと言えます。

しかし、教員の場合、相手は人間なので、仕事が上手くいくかは非常に不確定な要素が大きいのです。

例えば、真面目に授業の準備や指導法を勉強したからと言って、この子に有効だったことが、あの子には全く効果を表さないなんてことはよくあります。

自分が心血を注いで学級経営や子どもたちとの関係作りに奔走しても、クラスが上手くいくかどうかや子どもたちとの関係が良好になるかどうかは誰にもわかりません。

つまり教師としての努力が報われるかどうかは非常に不確定な要素が強く、悪い方に転がるとマイナス方向に事態が進展してしまう可能性もあるのです。

このことが教師のメンタル面にダメージを与え、バーンアウト(燃え尽き症候群)を誘発している要因ではないかとも私は思っています。

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・たまには意識して頑張らないようにしよう

「やりがい」は落とし穴にもなる

ここまで見てきたように、教員は会社員に比べても責任が大きく心理的な負担も大きいと思います。
先生という仕事は、エネルギーを注ぐ相手が書類や商品でなく、人間相手である分、会社員をやっているより大きなやりがいがあります。正直、私自身も、仕事内容としては先生の方がおもしろかったと思っています。

しかし、その「やりがい」は落とし穴にもなると私は思っています。

私のフォロワーさんのつぶやきや記事を見ていると、非常に熱心に仕事をされている先生も多くいますが、私はちょっと心配です。
気付いた時には燃え尽きていたということにならないよう、教員として長く働くために、「今日はがんばらないでおく」という選択肢も選べるようにしておいてもいいのではないでしょうか。

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・さいごに

今回は、「教員は会社員と比べても責任が重いし、メンタル面でも負担が大きい仕事だ」という話をしました。

会社員をしている友人の話を聞いて、ひそかにもやっとしている先生方もいるのではないかと思います。
でも今回書いたように、教員と会社員とでは、働き方もエネルギーを向けている対象も全然違います。
話が合わなくても気にしなくていいのです。
あなたはとても大変な仕事を日々がんばっているのですから、まずは自分で自分を褒めてあげてください。
そして、たまには頑張らない日を作って、自分を休ませてあげてくださいね。

あなたが少しでも長く先生を続けられるよう願っています。

では、また。


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