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1年越しの山

4月8日。
記念となる日は、象徴的なできごとが重なる日でもあった。
父が所有する市内の山林に連れて行ってほしいと1年前から依頼していて
それがついに叶った日。

ながいこと父はその山林から遠ざかっており、
久しぶりに向かったところ、付近の開発が進んでおり、「入り口がわからない状態」になっているとのことだった。
面倒なことが嫌いな父のこと、入り口を探すのに、寒いのも暑いのも「行くのはイヤだ」という理由になっていたのに、この春先、改めて「連れて行って」と伝えたらあっさり頷いた。
ふた月後には90歳を迎える、という現実もあるのだろう。

近所で荒れ放題な山を見るたび、父の山を想像していたけれど、今日みた風景は拍子抜けするくらいに「大人しい山の景色」だった。多くの杉が植えられ、所々大木となって倒れている。それらがすべて「杉」であることには意味があるように思えてならない。
(私の嫁ぎ先の苗字にも「杉」がついてた!)

場所を確認できた。ただそれだけなのだけれど、大きな一歩となった。
私のなかの夢物語では、この地に植物たちを植え、小屋を建てて仮住まいしたり、カフェを開いたりを進めるつもりだった。(現時点では「建築」ができない区域なのだと今日知った。私の中ではリアルに想像できすぎる「小屋」なので、変わる可能性大だと思っている)

奇しくも、あっという間にやってきた桜満開の時期。山の周囲も桜の花による祝福に包まれていた。今日いく先々で会った方々、会えなかった、または敢えて会わないで通り過ぎてきた方々。自分が何に時間と心を使っていくつもりなのか?という問いを改めて投げかけられたような1日。

昔から「想像を楽しむ」ことが好きだった。
でも、これからは「一歩踏み出す」「スタートしてみる」こと! なんとスロースターターなことよ~
そしてスローでもスタートしたことを祝福する、もうすぐ新月!
新たな願いをはじめる時。

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