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バレーボール大学カテゴリについて

過去何回か開催されている「バレーを語るアドベントカレンダー」に初投稿させていただきたいと思います。

まずは、主催していただいている垣花美樹さんに感謝申し上げたいと思います。
いつも、情報発信、イベント企画などありがとうございます。
エネルギー溢れる垣花さんは本当にスゴイと思っています。私には真似ができません(笑)

インカレ2021が終了

さて、それでは、今回はタイトルにあるようにバレーボールの大学カテゴリについて少し話せればなと思っています。

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まずは、昨日まで全日本大学バレーボール選手権大会(通称:インカレ)が開催されていました。その結果は、男子は早稲田大学が5連覇で9回目の優勝女子は東海大学が6年ぶり8回目の優勝をしました。

私たちが所属している九州学連は長崎国際大学が4位、鹿屋体育大学がベスト8、福岡大学・九州共立がベスト16、西南女学院が2回戦敗退、熊本学園大が1回戦敗退という結果でした。

また、運営していただいた、学連の皆様には本当に感謝してもしきれません。

1週間もの間、朝早くから準備にきて、受付や検温、時にはトラブル(今年は初日に一部消灯する事件がありました)に対応し、そして帰りは一番最後。
人によっては、試合がないのに仕事をしに来ていただいたり、自分達のチームが試合しているのに、学連の仕事で見れないなんてことがあるかもしれません。

殆どの運営を学生が任されている大学バレーは、勉強の場でもありますが、とても大変なお仕事で、ボランティアです。

試合をしに来ている人も、応援しに来ている人も、運営しているスタッフには横暴な態度ではなく、感謝の心を持って接しなければいけませんね。

そのインカレですが、どのくらいのチーム数が参加したかと言いますと、今年は男女ともに48チーム参加となりました。ちなみに昨年は36チーム一昨年は64チームでした。

今年の開催要項によりますと、地区学連から割り当てられたチーム数は下記のようになっていました。関東が圧倒的に多いですね。
さらに、男子のシードは8チーム中7チームが関東ですから、歴然とした差があるように見えます。

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大学カテゴリのチーム数・競技人口

では、大学カテゴリの試合に出ているチームはどれくらいいるのだろうと気になり各連盟のホームページやパンフレットを漁ってみました。

2019出場チーム

コロナ禍で棄権や中止が相次いでいたため、2019年のデータになります。
多少誤差があるかもしれませんが、ご了承ください。

詳細の説明をすると、各連盟の6人制大会のリーグ戦に出場したチームを集計しています。
そのため、ビーチバレーや9人制のルールが異なるものや、サークルで活動している大学などは集計されていません。また、大学は同じでも学部縛りで構成されているチームも同大会に出ている場合もありますので、単純にリーグ戦に出ているチーム数と思ってください。

合計すると男子が345チーム女子が329チームと男子の方が少し多い結果となりました。

(これを書いた後に気づきましたが、JVAに登録数が載っていました笑。男子363チームで、女子が356チームでした。私が集計したチーム数の方が少ないですが、登録しただけで試合に出ていないチームもある可能性がありますね。)

同年の大学数は774校(下記旺文社資料より参照)ということなので、5割ほどが大学バレーに参加しているということになります。


さらに、大学カテゴリの競技人口は日本バレーボール協会のサイトから参照しました。

男性が8,075名(5.0%)女性が7,784名(3.0%)合計15,859名(3.7%)でした。カッコ内は全体に対する割合になります。ちなみに一番競技人口が多いカテゴリは中学校で156,603名(37.4%)でした。

こう改めて競技人口を比率でみると大学カテゴリでプレーしている人は少ないです。


大学スポーツ協会(UNIVAS)

さてさて、統計から見た大学カテゴリの概要を掴んだところで、皆さんUNIVASという団体をご存知でしょうか?

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UNIVASは、 2019年3月1日に創設され、以後、大学スポーツの振興と参画人口拡大に向けて活動しています。(会長 福原紀彦のメッセージより)

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設立背景
日本の大学スポーツは、大学内で課外活動として位置づけられ、学生を中心とする自主的・自律的な運営が行われ発展してきた経緯から、大学内でも個々の部として自治の努力を重ねている現状が多く、大学の関与が限定的で学内でも競技横断的に全学的にスポーツ分野の取組を一体的に行う部局を置いていない大学が多いのが現状である。
また同様に大会を開催する学生競技団体も競技毎に発展し、高体連(全国高等学校体育連盟)や中体連(日本中学校体育連盟)のような、競技横断的な統括組織が大学スポーツのみ存在していない状況が続いていた。
一方、大学スポーツ先進国のアメリカでは、NCAA(全米大学体育協会:National Collegiate Athletic Association)という大学横断的かつ競技横断的統括組織が1910年より存在し、大学スポーツ全体の発展を支えている。

そして、日本版NCAAとして2019年に創立されたのが、大学スポーツ協会(UNIVAS)です。

TwitterやInstagram、Live配信なども積極的に実施していただいているので、今まで見たことがない競技を見る機会が増えて見聞がとても広がりました。

また、先日海外移籍を決めた髙橋藍選手の緊急座談会ライブを行うなど、バレー界は特別?と言っていいほど宣伝していただいてます笑

このように、大学カテゴリは広報も徐々に整いつつあります。

今回のインカレもUNIVASが全試合配信しており、正直驚きました。

複数の会場やコートがあるにもかかわらず全試合配信ってどれだけ人と金がかかるんだと。大田区体育館で試合をしましたが、20名近くのスタッフが常駐していました。

また、クオリティはインカレほど高くありませんが、中国学連や九州学連でもYouTube配信をしていたり、関東学連はUNIVASの力を借りたりして配信をしています。インカレ以外の、更に言えば関東以外の大学バレーもぜひみてもらいたいなと思っています。

どうすれば、大学カテゴリが盛り上がるのか。楽しんでもらえるのか、日々模索しております。

いつかは、NCAAに引けを取らないくらい盛り上がっている大学バレーを作り上げたい!

MarieさんのツイートにあるようにNCAAのバレーはこんなに盛り上がっていて、最高ですね。こんな文化を作り上げたいです。100年以上前からできたNCAAですから、歴史や文化が違います。インカレくらいここまでやってもいいかもしれないですね。

そのために大学カテゴリがセミプロであるという認識をもって、関係団体が変わっていかなきゃいけないかなと。

もちろん、大学カテゴリでもエンジョイ勢(いい言葉が思い浮かばず...)はセミプロのようなガチ勢を目指す必要はないと思ってます。

ただ、プレイヤーも、ファンも、スタッフも全ての人に楽しんでもらえる活動をしていく団体が増えていくといいですね。


追伸

なんか最近の私のnoteは研究者っぽいこと話してない。なんか書くべきでしょうか笑

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