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続・創作料理INUAの料理が、斬新すぎて舌と脳がついていかなかった

 残りの6皿の紹介&感想を続けるよ(*'▽')

7.枝豆シチュー、酒かすと特性パンプキンシードオイル

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 ハーブのブーケでスープをかき混ぜて食べるスタイル。なんか魔女のスープみたい。パクチーが香り、東南アジアな味。すごく健康に良さそうなスープだけれど、美味しいかと問われれば、不味くはないと答えるしかない味。香草やスパイスが効きすぎて、慣れていない私の舌と脳が判断できないでいる。
 海外旅行に行って、初めての食材や味と出会った時の感じ。
 すごくお腹がすいていたら、どんぶり一杯ぺろりと食べてしまうよ、ぐらいの美味しさ。


8.炭火で焼いた四方竹、ローストした昆布とキャビア

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 これは美味しい。馴染んだ味、見知った味なので、日本人は素直に美味しいと称賛するであろう一皿。香ばしい四方竹だけでも美味しいけれど、そこにキャビアが加わるとゴージャスな味わいに。シャキシャキの竹と、プチっと弾けるキャビアの食感の相性もいい。別々に食べたり、一緒に食べたりして楽しんだ。


9.豆腐のカマンベール仕立て、銀杏とイチジクの葉

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 豆腐なのかチーズなのか、それとも新しい食べ物か。豆腐って言われなかったら、ずっと悩みながら咀嚼していたかも。すっごく美味しいとうわけではないけれど、まあ美味しかった。青い銀杏も珍しかったし。
 

10.炊きたてのななつぼし、カリカリに仕上げた蜂の子と野生のフラワー

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 とうとう蜂の子デビューしました。今まで避けてきたけれど。まさかINUAで初体験とは。
 私はずっとコンクリートジャングルで生きてきたので、虫苦手なんです。蜂の子、イナゴ、すべて避けて生きてきました。
 蜂の子は栄養価が高くて高級食材というのは知っていましたが、だからといってお金払ってまでして食べるものでもないとスルーしてきたのですが。
 蜂の子、めっちゃローストされているのでカリカリで香ばしく、虫という感じは全くなかったです。木の実と言われたら信じますね。むしろ木の実と言って欲しかった。不味くはないのですが、私の脳が「虫を食べている」と認識したせいか、美味しいとまでは感じられなかった。普通に食べられるレベル。お腹がいっぱいになってきたせいもあるかも。
 でも、栄養価高いから、普段の白米をこれに変えようと言われたら全力拒否。
 週一ぐらいならいいけれど。白米か、蜂の子ご飯かと迫られれば、白米を選択させていただきますm(__)m
 

11.キャラメライズした麦麹のアイスクリームと蜂蜜で漬けた松ぼっくり

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 松ぼっくりって食べられるんだ! という衝撃が全て。漬けてあるのでとても柔らかく、味は甘い蜂蜜ほぼそのまま。普通にお菓子として美味しい。けど、わざわざ松ぼっくり食べる必要? でっかい松ぼっくりも蜂蜜に漬けたら柔らかくなって食べられるの? 食糧難の救世主か? 麦麹のアイスクリームは、ねっとりとした舌触りで、クリーミー。ほんわかとした甘さで美味しかった。


12.ワカメのミルフィーユ

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 〆のおにぎりかと思えば、なんとスイーツ。ワカメのスイーツ! 海苔じゃなかったことにも驚き。
 ワカメはパリパリで味の主張はなし。クリームは甘さ控えめで、私好み。健康によさそうなお菓子。ワカメが普通に薄焼きクッキーならどこにでもありそうなスイーツ。


番外編・食材、お酒も日本産のこだわり

 食材はなるべく日本のものを使うというポリシー。スタッフで食材探しに行くんだって。季節によって手に入る食材が変わるので、メニューも少しずつ変わっていくそう。
 ドリンクペアリングの六種類のお酒も四つが日本のもの。日本産のワイン二種と日本酒が二種。その中で面白かったのが「醍醐のしずく」。なんと乳酸菌で作られた日本酒!
 とても甘い。甘口の日本酒ではなく、貴腐ワインのように甘い。この甘さ、なにかを連想させる……。
 そう、乳酸菌と言えば思い出す、アレだ!
 というわけで、つけたあだ名が「ヤクルトの酒」。

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 なんて安直な……。でも、同席の作家さんたちも同意していたから、たぶん間違ってはいない。女の子にウケルかも。なんか腸内きれいにしてくれそうだし。 

 野菜がメインだったせいか、白ワイン3種、日本酒2種、赤ワイン1種と、魚介類にも赤ワインを合わせるぐらい赤ワイン派の私としては、ちょっと不満が残るドリンクペアリングでした。


食後、希望者は厨房見学ツアーに参加できるよ(#^.^#)

 食後は厨房を見て回るツアー。今回、KADOKAWAさんの招待だから特別に……というわけではなく、このツアーも含めてのコースらしいです。なかなか見ることができないレストランの厨房。使用した食材や、その仕込みなどを説明してくれます。時間があれば、ぜひ参加してみてください。楽しいし、勉強になりますよ!

(動画を撮ったけれど、イマイチ上手に撮れなかったで、予告編みたくしてみた)

 INUA、レストランというよりも、舌というアバターで楽しむアミューズメントパーク。
 店員さんも「美味しかったですか?」と聞いてくるのではなく、「楽しかったですか?」と聞いてくるあたり、確信犯だろ!
 美味しいって言われるより、驚いたといわれるほうが快感なんでしょ。
 私のような庶民が驚き、困惑してるのを見て楽しんでいるに違いない。でも、こっちも楽しかったから、WINWINだね(*^^)v

 五万円払ってもう一度行きたいか、と言われれば「NO」かなぁ。 
 日本で超高級な料亭に通いすぎて飽きてしまったセレブなら、新しい日本の味を求めてやってきて、「こんな食材があるんだ」「こんな味があるんだ」と感動してリピーターになるんじゃないかな。
 そこまでの食通でないと、INUAの本当の素晴らしさが理解できないでしょう。きっと私は理解できていない。INUAの深淵にまで手が届いていない。
 例えるなら、子どもの頃はピカソの絵を「あんな落書きのような絵がどうして十何億円もするの? 教科書に載るの?」と価値がわからなかったように。正直に言うと、今でもあんまりよくわかりませんが。
 あ、あれだ。子どもの頃、こっそりビールを盗み飲んで、「こんな苦いものなんで大人は美味しそうに飲むんだろう?」と思っていたのが、今は「この苦み、泡、最高!」となったように。
 というような例えしかできないあたりで、すでにダメな気がする……(*ノωノ)

 私がミリオンセラー作家になったらさらに舌も肥えて、もっといい食レポートが書けるかもしれない。
 ので、よかったら著書を買ってください(*´▽`*)
 世界の家庭料理が出てくる『わすれな荘シリーズ』なんておすすめです。


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