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創作料理INUAの料理が、斬新すぎて舌と脳がついていかなかった

 考えるな、感じろ! そして、混乱! 

 世界のベストレストランで何度も1位を獲得し、世界で最も予約の取れないレストランとも言われているデンマークの「noma」とKADOKAWAがタッグを組んで出店した「INUA」。世界初のnomaの姉妹店ということで、注目を浴びていました。今年、フランスで新たに創設された世界規模の食のアワード「ワールド・レストラン・アワーズ(The World Restaurant Awards)」で、「今年の新店(Arrival of the Year)」部門にて受賞を果たしたという名店。

 私にとっては迷店でしたが……。

 場所は飯田橋のKADOKAWA本社の九階。料理はコースのみで、ドリンクペアリング。ドリンクペアリングというのは、料理に合わせてドリンクが出てくるシステム。アルコールか、ノンアルコールか最初に選びます。予算は1人五万円ぐらいですが、今回はKADOKAWAさんの招待により半額以下のお値段で楽しめました。イエーイ(*^▽^*)♪

 料理だけでなく、お店自体も変わっています。五万円のコースを出すお店なら、さぞかし高級店な雰囲気でドレスコード、マナー大丈夫かしら?
 と、心配しなくて大丈夫。Tシャツ、ジーンズでもOK。スタイリッシュなスターバックス、と思っていただければ。あと、手で食べる料理も多いしね。
 店員さんも気さくに話しかけてくれるし、写真を撮っていいか尋ねれば「もちろんです。どんどん広めてください(*'▽')」と、いい笑顔。見える厨房では、Tシャツにお揃いのエプロンで、声を掛け合いながら楽しそうにスタッフが調理しています。(←このあたりがスタバっぽく感じるのかも。ぜひ動画をご覧ください。スタバっぽくない?)

 さて、肝心のお料理ですが、コースはなんと12皿( ゚Д゚)!!

 無理無理、完食できないっ! 結果、完食しました。一皿の量が少ないので、女性でも大丈夫。逆に男性には物足りないのでは? なにしろ精進料理かと思うほど、野菜(海藻)が多め。出てきた動物食材はエビ、カニ、キャビア、蜂の子のみ。それも一口サイズ。カロリー低め、栄養価高めなコースだったと思います。

 では、一皿ずつご紹介します。

1.鮟肝テリーヌ、炭火焼きインゲン、ブナの実

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 テリーヌがふわっふわで、口に入れた瞬間溶けてしまう、不思議な食感。口に残るインゲンとブナの実がちょっと邪魔。食感が違いすぎてやや食べにくい。優しい味で、素直に美味しい。ここで安心させておいて、後々私たちを迷宮に誘い出す、甘い罠だった。


2.かんずりにつけた季節のシトラス、昆布オイル

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  柑橘類って肉料理のソースや付け合わせに使われるけど、メインの前菜として来るとは(; ・`д・´) メッチャ、スパイシーに仕上がっているし。二皿目からINUAの攻撃が始まった。不味くはない。決して不味くはない。でも、美味しいのか? 美味しいけど、シトラスそのままのほうが美味しくない? 昆布オイル、本当に必要? と、脳内会議が始まる。


3.白エビと麹のケーキ、発酵させた野生のハマナスを添えて

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 麹ケーキのパンチが大きくて、エビの存在が食感のみ。噛んでいるうちにエビが徐々に自己主張してくるけれど、麹にカウンターパンチを食らってまた沈む感じ。塩気と若干の酸味(らしきもの)を感じる、不思議なケーキ。これが麹の独特の風味? ハマナスの存在は……すまん。


4.熟成、燻製させた舞茸、松のだしと塩漬けしたサクラ

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 これは素直に美味しかった。松の出汁なんてあるんだ。燻製させた舞茸の風味も素晴らしく、この汁でうどんを出すお店があったら、週一で通いたいぐらい美味しい。ふんわりと優しい味。塩漬けサクラをパラパラと振りかければ、サクラの風合いと塩味が増して、さらに味わい深く。
 美味しかったと堂々と胸を張って、他の人におすすめできる一皿。


5.プラムレザーとフレッシュなアロマティックフラワー

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 食べ物ですか? と疑いたくなる芸術的な一皿。蜜蝋の額縁は食べられません。上に敷いてある赤いプラムレザーを剥がして食べます。薄く伸ばしたグミみたいな手触り。
 食べるのがもったいないくらい美しい。一口で食べるなんてもったいないから少しずつ千切って……千切れない! では端から噛み切って……噛み切れない!
 結果、丸めて口に放り込むことに。
 そして口の中、恐ろしいほどプラムの甘酸っぱさに支配される。濃い、濃い、濃すぎるよ(; ・`д・´)
 ゼラチンとか使わず、プラム100%の果汁だけで作ったそう。そりゃ濃いよ。それを一口で食べされるなんて……INUA、恐ろしい子(;゚Д゚)))))


6.蒸したてのタラバガニ、白トリュフと味噌クリスプ

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 カニ味噌で作ったクリスプに蒸したカニを載せて、トリュフを贅沢にかけた。トリュフ好き、カニ好きにはたまらない一品。トリュフとカニのハーモニーがたまらない。でも、トリュフなくても、カニとカニ味噌クリスプでも十分美味しいのでは? とか思ってしまうのは、所詮私が庶民舌だからか?


 疲れたので、後半へ続く(*ノωノ)


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