
時間の経過や 風の声や 小さな雫の音に 耳を傾ける
生徒さんが作品に取りかかる前に何を描くのかを
話し合う時間を設けています。
・こんなに素敵な風景を、こんなにかわいいペットを絵にしたい。
・こんなに哀しかった思いを、絵に残しておきたい。
・こんなに嬉しい事を、みんなに伝える為に絵にしたい。
それぞれの想いや感動や想像があって、モチーフは決まって来ます。
そんな想いのこもった生徒さんの作品を、
ご紹介していきたいと思います。 若林 薫

大きな岩からはがれ落ちた角張った石は
風雨にさらされ角が取れ、年月を重ねて、苔生す石になります。
更に、何百年何千年の時を刻み、小さな石へと
又姿を変えて行きます。
ある物は、貴石を含み自然の中で磨かれたり
ある物は、人工的に研かれて
真ん丸なひかり輝く宝石になる物もあるかもしれません。
されどそれらも、やがていつしか微細な砂となり
大地へ戻り、地中深くで新たな岩になる時を
待つ事になるのです。
作者が訪れた、苔の森の中で
繰り返し行われる営みに目を向け咀嚼し
作品に掻き興す姿勢に、崇高な精神を感じます。
シンと静まり返った森の中に立って
時間の経過や風の声や苔むす岩の狭間から
静かにしみ出す水の小さな雫の音に
耳を傾ける作者の後ろ姿がこの作品から伺えます。
このままこの自然の中に溶け込んでしまいたくなる様な
空間を再現し演出する力量に
感動と感謝の拍手を贈らせて頂きたいと思います。
絵画教室講師 若林薫 評
「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
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