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顕微鏡でしか確認出来ない微小な命の存在を 愛おしく描き続けて・・・

生徒さんが作品に取りかかる前に何を描くのかを
話し合う時間を設けています。
・こんなに素敵な風景を、こんなにかわいいペットを絵にしたい。
・こんなに哀しかった思いを、絵に残しておきたい。
・こんなに嬉しい事を、みんなに伝える為に絵にしたい。
それぞれの想いや感動や想像があって、モチーフは決まって来ます。
そんな想いのこもった生徒さんの作品を、
ご紹介していきたいと思います。                若林 薫


形 成   F6(41.0×31.8)㎝  アクリル画   MOさん


作者は 一貫して生命の誕生を描き続けています。
私の教室で制作を始めて14年の時が
過ぎようとしています。

教室で描き始めた頃は
形も色も表現する内容も 少し遠慮気味でしたが
作者との対話を続ける内に
心の奥に閉ざされていたものが次第に
開放されたのかも知れません。

現在は 作者の思うままに表現している様に思います。
生命の仕組みの不思議さと
それを育む難しさや 大切さを実感している様です。

今回の作品テーマである「形成」も
顕微鏡でしか確認出来ない微小な命の存在が
ひとつの個体として形作られ
成長して行く尊さを 描いているのだと思います。

求めても求めても 成し得ないものも有りますが
当事者の心になって
描き続けて行こうとする 強さを痛切に感じます。
 
                                                    絵画講師 若林薫 評




個展開催のお知らせ 

第2回奥山真理子作品展「いのちのいずみ」




「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
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よろしくお願い致します!」


 


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