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みなまたの海はタツノオトシゴの愛のゆりかご

絵画は生きている証を次の世代に残す作業であり
絵画はその時代を映す鏡だと思います
今強く感じることを描き残し描き続けて行きます


日本が敗戦から復興し 
やがて高度成長期に突入します。
特に太平洋側の沿岸地域では
大規模な工業地帯が次々と誕生し
日本は世界第2位の経済大国となりました。
工場は拡大の一途をたどり
そこから排出される汚染された水や有害な物質を
含んだ煙の処理は後回しにされたままでした。
 
市中を流れる川は濁り、海水は茶色く染まり異臭を放っていました。
水質は最悪の状態となり、水産業は甚大な被害をこうむりました。
魚貝類の体内には有害な物質が蓄積され
それを食する人間にも多大な害を与えてしまいました。
空気もよどみスモッグで遠くも近くも霞む程でした。
公害と言う言葉さえ生まれました。

経済や文明の発展は人々の生活を豊かにしてくれますが
その反面、様々な害を発生させる事もあります。


有明海の水俣の海も例外では無く
汚染された以前の海とは大きく様変わりし
今では、きれいな水の中で魚達がのびのびと暮らしています。
自らが汚し傷つけた自然を自らが再生し
人も生き物も互いに明るく生きてゆける世界を
私達は取り戻せたのです。
再生された日本中の海をいつまでも守り続けて
行きたいと思っています。

 
この作品は 一般社団法人 海洋連盟 が主催する
うみぽす2022コンテストに出品しました。
2022年9月30日に応募が締め切られ
応募総数4100作品の中から160作品が入賞し
さらにポスター・ポストカード部門の一般の部80作品の1点に
選出されました。
本当に嬉しい限りです。
作品はB2(515×728)サイズで新聞紙を広げた程の大きさです。
切り絵でタツノオトシゴ8匹を切り出しきれいな水中に漂いながら
次の世代を残して行くほほえましい様子を描きました。


みなまたの海はタツノオトシゴの愛のゆりかご  B2(51.5×72.8)㎝  切り絵








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