詩集　心の詩（うた）１

　　　　　「それでも世界は美しい」

苦しいこと。

悲しいこと。

つらいこと。

酷いこと。

虚しいこと。

この世界には
果てのない苦しみや悲しみが
そして痛みがある。

人が人を傷つける。

多くの災害が人の安心を奪い去る。

ゴシップや冷たい言葉は
人の心を凍らせて、固くその扉を閉ざしてしまう。

いつしか人の顔からは笑顔が消え、下をうつむいて歩き
灰色の空だけが心を覆っていく。

でも。。

それでも

この世界には愛がある。

あたたかでやさしい、ひとすじの涙が
触れる手の温もりがあるんだ。

この世界は美しい。。。

いつか世界中のすべての人々の心のなかに
小さいけれどとても確かな明かりが灯る時

それまで夢にすら思い描けなかった「本当の幸せ」が
まるでスコールのように降り注ぎ、人々を包んでいくことだろう。

そしてその笑顔の輪は世界中に広がり、
笑い声は宇宙にこだましてすべての空間を震わせることだろう。
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