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【はがきサイズの即興物語】テーマ:序の口

お題をいただきました(国語辞典から笑)。ありがとうございます。
右上から5番目と決めて目を閉じてめくったページにあった言葉、「序の口」です。
テーマを見て即スタートしました。かかった時間は25分です。(本当は15分で完成させたかった、、、)
あたたかく見守ってくださるとうれしいです!(ツッコミどころは多いですが)





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  俺たちの冒険はこれからだ!と、言い続けて何十年が経っただろう。世界中のはぐれ者が集まって、個々ではないどこかを探し求め、永住できる血を追い求めた。しかし、乞食、犯罪者、娼婦、ホラ吹き、社会から居場所を追われた俺たちは、その都度迫害されて、美しい幻の国は本当の幻となった。

 追われて者たちが自然と集まり、仲間といればどんな目に遭っても、こんなの序の口さと大笑いすることができた。

 しかし、今は違う。仲間は老いて、長く歩くこともできなくなり、口数は少なく、疲弊している。さらに、この集団を抜けて社会に適応した者の方が幸せそうに見えるのが、俺の自信を失わせる大きな要因となった。ここは、団長である俺が言わなくてはならない。冒険は終わりだと。

 そう仲間に話したら、幻の国は既に在ると言われた。

 「あるって?どこをさがしても、そんなもんなかったじゃねえか」

 「ここにある。幻の国は、ここに。どんな美しい世界だって、おまえらがいねえんじゃ、なんの価値もない。なんなら、今すぐここで世界を始めようじゃないか。」


Fin


ここまで読んでくださり、ありがとうございます。



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