アーサー王はinfj

isfpの方、isfpの恋人がいる方もしよろしければ覗いてみてください。


先日、舞台キャメロットを鑑賞する機会がありました。終幕されたみたいなので、感想を書きたいと思います。
見てない方にはなんのこっちゃかもしれませんが、個人的にとてもよかったので残したいと思います。

あらすじ(松竹HPほぼ引用)
中世イングランドの都キャメロット
アーサー王は政略結婚を嫌がり逃げ出したグィネヴィア(ジェニと呼ばれる)と森の中で出会い、互いの素性を明かさないまま、2人は恋に落ちる。
ジェニを王妃として迎えたアーサー王は、戦いが絶えない時世の中でも正義と公正さを信じ、武力ではなく法による統治を目指す。そして、皆が対等に話し合える円卓会議を発案し、イングランドから気高き騎士を集め始める。そんな噂を聞きつけたフランス人騎士ランスロットは王に直談判で志願し、「円卓の騎士」の一員となる。
アーサー王は極めて優れた騎士道精神を持つランスロットに惚れ込み、全幅の信頼を置くようになるが、その裏でランスロットとジェニが密かに愛し合っていることを知る。2人の幸せを願うものの、自身への裏切りを許すことができず、苦悩する。そこに追い打ちをかけるように隠し子のモルドレッドが現れ、彼の企てによって「円卓の騎士」の計画は虚しく崩れ去り、アーサー王は破滅へと追いやられる。こんな感じ。

題名にもしたように、アーサー王はinfjに近いと思った。理想が高くて、正しくて、でも現実はうまくいかなくて苦悩する人。
アーサー王ずっとわかってたんだよね…っていうのが舞台の中で感じられる。
2人が愛し合っていることも、自分が憎まれているわけではないことも、平和は作られないことも
わかってて変えたくて何かに縋って悶々と己で考えるのinfjすぎる。

ジェニは初登場時、騎士2人が自分を巡って戦争が起こることを小さな乙女の喜びとして歌ってたり、夢みがちなお花畑かと思ったけど、いざ実際にそれが現実になってみるとそんなのは望まないという成長が見られてちゃんと王妃たる人だったとわかる。

ランスロット、前情報で勝手に裏切り者なのかと思ってたけど最初から最後までアーサーへの憧れ、忠義があってでもジェニのことを愛していて、その葛藤がすごく伝わってきた。良くも悪くも自分に嘘がつけない。

優しいけど優柔不断でみんなに優しいアーサーみたいなタイプとずっといると、ランスロットみたいな自信満々で有言実行一途な男がとても魅力的に感じて、惹かれてしまうジェニの気持ちもわかる。かといってアーサーが嫌いになったのかと言えばそういうことでもなく、ただ、ジェニの中の愛が違うものになってしまったんだと思う。この不倫は怖くなかったです。(別投稿参照)

モルドレットも完全に悪役なんだけどなぜそうなったのか教えてほしい。多分家庭環境とか親の価値観が染み込んでるんだと思うんだけど。

モンドレットの叔母さん(魔法使い)すごく好きな人だった。終始怪しい人なんだけど、嘘は嫌いでボンクラ(アーサー)のことはいいやつだから傷つけたくないとかいいつつ、滅多に手に入らないお菓子に釣られちゃうかわいい人。すごく好き。

ランスロットが奇跡を起こす場面があって、それはただスピリチュアル的なことが起きたっていう話じゃなくて、その純粋な精神、信仰心がある人なんだっていうのを伝えたかったんだと思う。聖書によくある奇跡。

それで、最後破滅なのはわかるんだけど、円卓会議を発案し、自らがどのような人生を歩んだのか、なぜ破滅を迎えたのか、ただ平和を願っていることをたまたまいた平民のトムに口承するのがいい。
それをもって勝利とするのもinfjぽい、なんとなく。勝敗そのものじゃなくて、後の歴史に残すことで運命に勝ったというか、勝ったということにするところというか。

初めてミュージカルというものを見て、急に歌い出すのはインド映画だけでいいよ、と思っていたのですが、生はやっぱりいいですね。あと皆さん歌が上手い(当たり前)、聞いてて気持ちがいいです。また何か機会があれば、ミュージカル見てみたいと思いましたとさ。

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