普通の34歳が、メンタルヘルス領域で事業を立ち上げようとしている理由
こんにちは、石丸 香織と申します。このnoteでは、ホテルマーケターとして働いている私が、なぜ異分野のメンタルヘルス領域で事業を立ち上げようとしているか書いています。
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ストレス解消はホテル滞在!のはずが・・
ホテル業界で働いており、趣味は旅行とホテル滞在。もし心身ともに疲れ果てた時には、リゾートホテルでヨガを受け、スパを受けてぐっすり寝よう。そうすれば、たちまち治るにちがいないと思っていました。
でも驚いたことに、実際に疲れきった時には、ホテルを調べて予約することもできなければ、ヨガやスパをやりたい気持ちも起きなかったのです。
2019年の秋に、生理が1ヶ月止まらずに婦人科へ通っていました。内臓にわるいところはなく、診断された原因はストレス。毎日血が出て行くので身体は弱るし、気持ちも滅入っていきました。当時の恋人が旅行へ連れて行ってくれたけれど、電車に乗るのもしんどくて逆に疲れてしまった。
2020年に心療内科で「休んだ方がいいですよ」と言われたけれど、今度は何をして休んだらいいか分からなかった。
旅行も、ホテル滞在も。元気な時に考えていたお休み方法は、しんどい時にはできなかったから。
心のケアと予防が大切と気づいたけれど、何をしていいか分からなかった
それまでは、体調不良の原因がストレスや心にあっても、症状が出てから対処すればいいと思っていました。風邪の予防で手洗いはするけれど、心の健康のために特別なことをしようとは思わなかった。この2年間で、身体と同じように日々の生活で心をケアして予防することはとても大切だと気づかされました。
しかし身体とはちがって、心の予防は何をしていいか分からず、とてもむずかしく感じました。そして、このように感じているのは自分だけではないかも?と気づいたのが昨年2020年です。
悩んでいたのは自分だけではなかった?相談から立てた仮説
2020年はコロナ禍ということもあり、周りの人たちからも相談を受ける機会が増えました。「ずっと家にいると、叫び出したい気持ちになる」「会社で涙が出てしまう」「病院で悪いところはなかったのに、お腹がいたい」など。最初はリモート環境や仕事での悩みで収まっていたものが、心身の不調を引き起こすまでになっている人たちでした。
お話を聞きながら、ほとんどの人が似たようなことで悩んでいると感じました。お話を聞いたのは限られた人数なので、現時点では仮説として書かせて頂きます。
1つ目は、心身の不調に対して、どうしていいか分からなくて困っていること。2つ目は、自分が心身の不調を抱えていることを恥ずかしいと感じていること。
共通している原因は、メンタルヘルスに関する知識の不足と認知のズレだと考えました。
まず知識の不足。私も含めて、自分の不調をどうやって対処したら良いか分からないという人がほとんどでした。インターネットにメンタルケアの情報はあるけれど、自分がどれに当てはまって何をしていいのかは分からない。調べれば心療内科はたくさん出てくるけれど、どこに行っていいか分からない。
そして認知のズレ。大変なのはみんな同じなんだから、自分だけ不調を感じるのは甘えだと思っている人。心療内科に行くのは普通の人じゃない、自分はそうなりたくないと思っている人。分かります、私も高校生で初めて心療内科を紹介された時、罪悪感や恥ずかしさを感じました。「もう自分はあっち側の人間で、二度と戻れないんだ」自分が心の病にかかるなんて想像もしていなかったから、とんでもないことになったと思っていました。
知識や情報の整備をすること、そしてメンタルヘルスの認知を変化させること。この2つを解決することで、誰もが自分の心の健康について考え、予防し、対処できる社会を目指せるのではないかと考えます。
人生で初めて、これは私がやる事業だと思った理由
私には、起業家や経営者の友人が何人かいます。彼らの活躍や心の内を聞くたびに、覚悟が決まっている人は本当にすごいなあと思っていました。一方、自分は34歳のいたって普通なOL。好きな領域で、憧れの仕事につけ、このまま会社員として生きていく未来を想像していました。
友人たちに刺激を受けてか、「こんなサービスがあったらいいなあ」と考えてみる機会はありました。演劇のコンシェルジュサービス、Twitterに投稿されたホテルをまとめるメディア、お家飲みを楽しくするビール配送サービスなどなど。だけど毎回考えるだけで満足して、別に自分がやらなくてもいいやと思いました。事業を立ち上げる覚悟もなければ、起業する未来は想像することもできませんでした。
高校生の時にうつ病・不登校を経験していますが、メンタルヘルスの問題は自分がやらなくても誰かがやってくれると思っていました。実際にそれから15年以上経ち、様々な会社やサービスが生まれてきています。でも、自分も周りの人も、いまだにどうしていいか分からなかったり、ズレた認知をしてしまうことがある。それは、心身の問題は様々な原因が絡んでおり、1つの方向からの支援だけでは網羅できないことも理由なのではと考えています。
そう気づいた時、自分もやるべきだ、私がやる事業なのだと思いました。
知ること、共有すること、実践すること
高校生の時にうつ病・不登校になった時から、2019年に生理が止まらなくなった時、今に至るまで。ストレスや心の問題から起きる問題は、軽いものから重いものまで様々です。数週間で立ち直った時もあれば、数ヶ月外に出られずふさぎ込んでいた時も。早めに気づいて対処できた時ほど、軽くおさまって早く元気になることが多かったです。
厚生労働省の「うつ予防・支援マニュアル」にも、『うつ病は自覚しづらく、まわりで見ていても分かりづらい。治療すれば良くなるため、早めに見つけて治療することが大切。そのためにはいつもと違う状態に気づくこと』という内容の旨が書かれています。
知ること・共有すること・実践することの3つで、メンタルヘルスに関する知識の不足と認知のズレを解決し、誰もが自分の心の健康について考え、予防し、対処できる社会を目指したいと考えています。
心の不調を感じたことがある皆さまへのお願い(一旦募集締め切りました!)
現時点では、このように仮説を立てています。
・心身の不調に対して、どうしていいか分からなくて困っている
・自分が心身の不調を抱えていることを恥ずかしいと感じており、人に聞いたり病院に行くことをためらってしまう
2つの問題を、メンタルヘルスに関する知識の不足と認知のズレを解消することで、心の健康について考え、予防・対処できるようになる。
そのために、知ること・共有すること・実践することが必要。
しかし、まだ周りの人や自分の経験がベースになった仮説のため、もっと多くの人の声を伺いたいです。
困ったことや実際に取られた解決策について、お話を聞かせていただけませんか?こちらのフォームより、ご連絡をいただけますと幸いです!
※ご連絡を頂いた皆様、ありがとうございました。2021年1月にて一旦締め切らせて頂きました。
本日は最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
石丸 香織
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