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不登校と進路問題〜バンタンゲームアカデミー高等部説明会に行ってきました〜

不登校中の中3娘の、学校説明会参加シリーズ。今回で第3弾となりました。

↓第1弾 N/S高

↓第2弾 飛鳥未来高等学校


今回は『バンタンゲームアカデミー高等部』です。

アニメのキャラクターの絵を描くのが好きな娘。今までは、高卒認定+好きな絵を書くことに関してはオプションで学べれば…といった学校を選んでいましたが、今回は逆。ガッツリ好きな事の勉強+高卒認定な学校です。ネットでたまたま見つけて興味を持ち、面白そうだしとりあえず見てみようか〜のノリで行くことに。


が、いざ学校へ行って見ると。あれ、他に人がいない…。そして、いざ部屋に案内されてみると。広くはないスペースに机と、椅子が3つしかありません。

…え。

固まる娘。
そう、バリバリの「個別説明会」でした。
(私も娘に任せっきりで確認せず…。学校の返信メールにちゃんと「個別」と書いてありました。(笑))

娘はこれまでの学校のように、「合同説明会」だと思っていたらしく、え〜、どうしよう。何話したら…と激しく動揺。まぁまぁ、とりあえず向こうが話ししてくれるって、とかやってたら、とても穏やかそうな男性が現れました。そして、学校説明会初の名刺交換(いや、名刺ないので交換はしてないけど)。

で、結果。

良かったです。
(毎回言ってるような…)
むしろ個別説明会の方がいいかも。

事前に答えていたアンケートをもとに、娘の目を見ながら、主に娘に向かってとても丁寧にお話してくれました(もうこれだけで高ポイント)。

まず最初に、娘の答えたアンケートの希望を見て、興味のある学科がどれなのかを絞りました。

娘が興味あり、にしたのは3種類。
「アニメーション」「漫画」「イラスト」
プラス、「就職について心配がある」にチェックをしていたため、それに絡めてお話してくれました。

まずは「アニメーション」。
私は昔ながらのパラパラ漫画状態でつくるアニメを想像していたのですが、今はデジタルの時代。絵を描くというより、実際は3D→2Dにして、「絵を動かす」という仕事。そしてアニメ業界は狭く、制作会社自体も余り多くないことから、就職はやや狭き門になります。

次に「漫画」。
こちらは、単に絵を描く技術だけではなく、シナリオを書く、カット割りを考える、カメラワーク的な見せ方を学ぶなど、完全に漫画を書くために特化した技術を学びます。就職、というより最終的に目指すのはやはり「デビュー」。どちらかというと、就職とは対角線上にあります。

そして「イラスト」。
この学校にあるのは「キャラクターデザイナー専攻」。最終的に、「自分オリジナルのゲームキャラクターを作れること」を目標とするところです。ここを選ぶと、その過程で基礎的なデッサンや色彩、イラストも学ぶことが出来ます。就職はゲーム関係だけでなく、出版やWebなど、様々な媒体へも繋げることが出来そうです。

話を聞いて、娘は「キャラクターデザイナー専攻」に興味を持ちました。なので、授業内容などもここを軸にしたお話でした。(この専攻の説明内容に関してだけ、娘の目が輝いていたそう…笑)

今ままでに見た、ほとんど通わなくてもいい通信制高校というではなく、逆に好きなことをガッツリ学ぶために学校に通い、隙間に高卒認定の為の勉強をする感じです。専門学校な印象。

パンフレットの中の時間割の例に、夕方以降の授業時間があったので不思議に思っていたところ。現役のクリエイターさんが講師を勤めていることが多く、その方の「本業」がない時間に授業が行われることがあるそうです(その関係で半年に1度、時間割が変わるそう)。

また、教科書はありません。その時々に講師がプリントなどの資料を作り、配布するシステム。ゲームやアニメ業界は、常に最先端を走る業界。教科書を作っても、すぐに新しい情報についていけなくなるからだそう。なので講師は現役クリエイター。なるほど、納得です。

高卒認定に関しては、バンタンゲームアカデミーは角川グループ所属のため、必ず「S校」の普通科または普通科ベーシックの所属になります。(この説明で、出た!角川だ!と、娘と心の中で叫ぶ私。)
なので入学すると、「バンタンゲームアカデミー」の担任とは別に「S校」の担任がつき、担任が2人いることになります。

娘が現在不登校であることを話すと、現役生の7割が不登校経験者で、友人関係への心配など、同じように悩んでいる人が多いよう。でも、皆自分の好きなこと、好きなジャンルを勉強したい!と集まってきているため、いわゆる普通校で出会う友達よりも共通項(好きなアニメやゲーム)が多いし、また少人数制なので、みんなすぐに打ち解けて、結束力も強いのだとか。だから安心して下さいね、と言われて娘も少しホッとした様子。

ただ、学校のように担任の手厚いサポートなどはないようで、願書提出の際学校生活に関して「自己責任であり、学校側は関与しない」といった一覧にすべてチェックする必要があります。個人的にはこれが「企業法人」であることゆえの厳しさかな、と思いました。

試験はAO入試、一般入試があります。AO入試は作文or作品提出+面接(面接後、一週間で合否判定)。
やはり人気があるようで、募集人数も少ないことから、すでに今の時点でかなり埋まってしまっているよう。毎年早ければ10月に、通年で11月には締め切るようです。一般入試では、やはり学力が絡むため、ノー勉強の娘には敷居が高くなります。

聞けば他の受験生の皆さんは、夏休み明けには進路をしぼっている様子。我が家はのんびりし過ぎていたため、そろそろちょっと焦らなアカンのかな…とビビリ始めてます。

そして学費。
ハッキリ言って、我が家にとっては安くはないです。学費一覧を見て、おぅっと、正直怯みました。

専門学校+S校の学費。+教材費。「学校法人」でなく「企業法人」のため、学割もなく定期も「通勤定期」になるので割高です。
(学校法人にすると、教科書が必要になったり、講師に教員免許が必要になったりと不都合が多いのと、企業と直接繋がることで、現役クリエイターを講師に出来たり、就職などにつなげる等の利点をとり、企業法人にしているという話でした。また、学校法人ではないため、専願や併願と言った考え方ではなく、1度納めた学費は返金されません。)

もし娘がここに決めたら、もうどうにかこうにか必死のパッチで頑張らんといけません(貯金が大の苦手な私。うぅ…もっと真面目に貯めておけば…涙)。

でも、娘には好きな学校に行って、のびのび楽しく学んで欲しいです。私の時代は選択肢があまりにも少なすぎて、学校自体選びようがなく、楽しくもなかったからなおさらです。
ここは親の頑張りどころ。

説明会終了後、各学習に使う部屋を見学させていただきました。お盆明けで、学校はお休み中で中は誰もおらず、ガランガラン。
ズラッと並んだパソコンや、ゲームモニター、ゲームチェア。(そりゃ設備費、かかるよねぇ…。)いわゆる「板タブ」を触らせてもらったり、デッサン室で彫刻の写真を撮らせてもらったりと、娘はとても丁寧にお相手していただきました。
終始とても感じのいい人でした。ありがたや。

最後に、当初乗り気でなかった体験会も、再度勧めてくれました。娘は少し考えてから決めるよう。
帰宅後、とても丁寧なラインも送られてきました。まあもちろん、相手はお商売でされているのかも知れないけれど。それを差し引いても、今日は終始、とても好印象でした。

さて。
ここまでで3校めぐりましたが、どこの学校もそれぞれ好印象。

…いいなー。

どう転んでも、娘の未来は、夢で溢れてる。
そんな娘のことを、とてもうらやましく思う母なのでした。

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【注意】

第1弾、第2弾と、この第3弾のこの記事もそうですが、記事はどちらかというと、「忘れないためのメモ」として自分のために書いています(本当にすぐに忘れてしまうので…)。ただ、通信制高校選びで迷っているどなたかの参考になれば、と思い、公開をしています。

あくまで「私の主観としての情報」ですので、記事を鵜呑みになさらず、やはり直接確認されることをお勧めします!

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