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本当に食べたかったのはこれではなかった・・のサーモンとマグロ事情

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

土曜日からお天気がぱっとしません。 しっかりと春が来ないまま、満喫できないまま、本来はもう夏になるはずなのに夏もこない・・・。 暑過ぎるのは辛いのですが、変な感じです。 毎回同じようなことを呟いていますね、私。

さて日曜日の朝の話。 先週はお肉が多かったから、マグロを食べようと思って近所の魚屋へ。 6月一杯もっと沢山食べておかなくては、何せシーズンは今だけですから。 

ところが!!!!

マグロがいない・・・。

聞いてみたら、「今年はもう出てこないよ」と。 えっ? どう言うこと? 

今年はシーズン終わっちゃったと言うのです。 まだ市場とかで売っているけれど、どこでいつ捕れた物か保証できない代物らしいです。 

つまり、ここ数年マグロが減ってきているので捕れる数が決まっているのです。 一艘につき何匹までと。 あれ?マグロは何頭って数えるのでしたっけ? ともかく、そう言う決まりがあるのですが、勿論守らない人は沢山でてきます。 網で捕獲したマグロをそのまま、網の中に納めたまま船につないで海中で保管したりしているの。 それを検査の目をくぐり抜けて夜中に水揚げしたりしているそうです。

泳いでいないと死んでしまうマグロ、網の中に数日放置されると死んじゃったりして、それをこっそり運んで売っている。 かなりやばい状態の物も出回るのです。確か2年前にはマグロであたってしまった人が沢山でたのですが、それも悪いマグロを食べたせいらしい。

だってね、通常安くなっても13€位はするのに、まぁ市場へ行けば11€までは下がる可能性はありますが、5€とかで売っているのを見ましたから。 私なら絶対に買いませんが、「安ければ良い」、「何てお買い得!」と、購入する人達も存在するのです。 安過ぎる物は疑う・・・。 その値段では絶対に無理なわけで。

大手のスーパーだったら独自のルートを持っていて、輸送量を抑えられたりパックにするのも全部自社で・・とやれば値下げ幅はかなりあるかと思いますが、市場の魚屋でそれはあり得ないのですよねぇ、シチリアの場合。

その日曜日、偶然相方の弟から電話が入って、「マグロが安かった、8ユーロだったけど凄く美味しい」と言っているのを聞いて、なんとも複雑な気分になりました。 網の中で死んでしまい、水中に数日放置されたマグロである可能性、大ですから。 だって正式には「今年のマグロはシーズン終了」となっているわけで。

と言うことで、マグロが手に入らなかったのでサーモンを購入した次第です。 何だか肩透かしって感じ、テンション下がったので単にソテーしただけ。 白ワインソースとかにしたかったけど白ワインもなくてね。 あーあ。

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これで来年までもうマグロを食べられないと思うと、かなり悲しいです。 甘酢風も、マグロとアボカド丼も作っていないのに。 先週肉なんて食べていた私がバカでした。 でも例年、まだこれから値段が下がる時期なんですよ。 

まぁない物は仕方がないですね。 なかなか諦めが付かないのですが。

あー、残念。 シチリアのマグロ事情でした。

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