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イワシが食べたい

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

ここ10日くらい、なんとなく常に頭の片隅に「イワシ」の存在がありまして、随分食べてないなぁ、食べたいなぁと思いながら、機会がなかった。
近所に買いに行けば良いだけの話なのですが、どうも行かれていなかったのです。

一昨日の夜、どうしても頭からイワシが抜けなくて、絶対に食べるぞ!と決心。
そんな大層なことでもないのですが、心に決めました。
あっ、だから「決心」ね。

イワシ料理は色々あって、何を作ろうかベッドの中でグルグル、グルグル・・・。
寝付くのに苦労した夜です。

昨日朝一番、8時前には魚屋さんへ行き、500gのイワシを頭と内臓を取り除いてもらいました。
500gは買い過ぎのような気もしたのですが、こちらではまぁ皆さんこのくらいの単位で買っていきますから、すっかり慣れてしまいました。

結局一番好きな、一番シンプルなフリットにしました。
小麦粉と塩を混ぜて、イワシにまぶして揚げるだけ。


付け合わせは具沢山サラダとラタトゥユ。
全ておかわりして、この倍の量を食べました。
シチリアのイワシは小さいから、10匹くらい軽く食べちゃう。
日本の大きさだったら絶対に無理ですよね(笑)。
もちろん骨まで全部。

ラタトゥユは、シチリアのカポナータみたいに甘酢を加えてあります。
玉ねぎ、ズッキーニ、なす、パプリカ、トマトのざく切りをオリーブオイルで炒めたからコトコト煮ます。
煮るというより、炊くという感じに近いかな?
最後に白ワインビネアガーとお砂糖を混ぜた物を加え、ビネガーの酸味が飛ぶまで更に火を通して出来上がり。
常温で頂きます。

これは1/4くらいの量、たっぷりと作りました

この「常温」って、日本人は苦手な方が多いみたいですね。
日本は熱い物は熱く、冷たい物は冷たくという文化ですから。
ところがヨーロッパでは「常温」が多いです。
サラダや果物も冷やさないですしね。

夏場作ったサラダを冷蔵庫に入れるのは、来客を待つ間に野菜が萎れてしまわないようにというだけの話で、冷やすのが目的ではないみたいです。
考えてみたら、サラダって別に冷えていなくても良いと思うのですが、それは私がこちらの生活に慣れただけの話なのかしら?

お弁当を考えれば、全て常温ですよね?
そして日本のお弁当文化は恐ろしく進んでいるから、老若男女皆んな食べてる、常温で。
お節料理だってそうですよね?

と、話が横道にそれましたが、
とにかくイワシを堪能できた!という出来事でした。

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