こんな田舎の小さな村で、これほどのお料理で会えるとは!
シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。
昨日は予定通り、少々遠出をしてフランスのポルシェクラブの方達とランデブー。彼らはお昼過ぎに到着、そしてレンタカーを借りたり(今回は下見なので、ミニバスで回る)色々と時間がかかりそうだったので、とにかく午後彼らのホテルで会う約束をしていました。 私達は少し早めに家を出て、ランチをしてから彼らの到着を待ちましょう。
私がnoteで何度も書いている島西部のトラパニという町と、そこから標高750m上がったところに位置する町、エリチェ。 この二つの町はそれぞれ有名で、観光客も多いのですが、今回行ったのはその中間。 言ってみれば観光客が来るところではなく、素通りしてしまう小さな町、いえ村。 付近にレストランはあるのかと仲良しのGoogle君にお尋ねした所、一軒あった。 電話をして、一応予約。
画像を見るとなかなか美味しそうなものが並んでいましたが、実際はどうだか? 到着したのはこんなところ。
両面通行の割と細い道に、いきなり現れました。 お店のほぼ正面にパーキングスペースがあったので、そこへ車を停めいざ中へ。
内部の様子を撮り忘れたのが残念。
メニューを見ると結構高めの価格設定、パレルモと同じくらいかな? 本当にどこもかしこも値上がりしています。 ただ色々と美味しそうな物があって、食べたことのないような組み合わせもあって、何をチョイスするかしばし迷った。 初めてのお店はポーションが全くわからないので尚更です。
この所外食続きでもあったし、メイン一皿でいいかな? 相方は勿論パスタ。 だけど、ちょっと気になったアーティチョークの前菜を2人で分ける事にした次第です。
アーティチョークのチーズソース添えと書いてありました。
きゃー、こんなのみた事ない! アーティチョークをそのまま素揚げして、チーズソースの中で泳いでる。 真ん中が空洞になっているのは、ケバケバした部分を取り除いているから。 そしてこのソースが美味しい。 ちょっとゴルゴンゾーラが入っているかな? 知っている味なんだけど、しっかりと判明できず。 お店の方に聞いてみたら、生クリーム、少量のゴルゴンゾーラ、パルミジャーノという事。先日アーティチョークと生クリームでパスタを作りましたが、シチリア人は普通リコッタと組み合わせるので、お店でこの組み合わせがあるのかとびっくり。
パスタは手打ちのタリアテッレに、赤海老、ピスタチオ、トリュフだって。 出てきた物は予想外のお姿。
こう言うクリームパスタが出てくるとは! 一口味見しましたが、見た目よりも海老の出汁が効いてる。 だけどピスタチオの味はわからなかった(笑)。割と厚みのあるパスタで、卵麺、だけど食感はきしめん。 歯応えあり。
それと一緒に出てきた私のお肉、これが又素晴らしい。 ヒレ肉、レタスの蜂蜜なんちゃらと、チーズクリームソース・・・、的な? そんな感じだったかな? メニュー長くてよく覚えていないです。
下がチーズソースと、緑はルコラのペースト。 その上に千切りにしたレタスを蜂蜜でカラメル状にした物、そしてヒレ肉。 このレタス、甘い物が苦手な私ですが、カラメル状にしてあると蜂蜜も苦味が出てソースともお肉とも合う合う。 一枚のヒレ肉を半分に切って2枚乗せてあります。 ビジュアル的にこうなったのではないかな?
そして付け合わせとしてオーダーしたミックスサラダ。 これがシンプルだけどとっても美味しかった。
レタス、ラディッキオ、ルコラ、トマト。 イタリアなので味付けは自分でします。 普通にビネガー、塩、オリーブオイル。 サラダがあまり美味しくないお店が多いシチリア、ここのはどうしてこんなに美味しいの? 特別な物は何も入っていないのに。
白ワインを一本空けて、大満足なランチでした。 通りすがりの小さな村で、こんなに素敵なランチが楽しめるって、予想外の幸せ。 ビジュアル的にも肝心のお味もレベル高し。
わざわざこのお店へ伺うことは難しいと思いますが、機会を作って是非また行きたいなぁ。 季節が変わればメニューも変わるのかなぁ。 外食でここまで満足したのは本当に久し振りなんですよ。
幸せをありがとう。