アジアンテイスト ココナッツオイルで作る炒飯
シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。
たしかもう5年以上前、日本でココナッツオイルが流行った時期があったと記憶しています。 流行りの理由は忘れてしまいましたが、とにかくなんらかの理由で「体に良い」とされていたはず。 コーヒーにも入れるという話があり、かなりびっくりしました、私は試した事がありません。
帰国中、実家にも常備してあったのですが、母も買っただけという感じで使う事もなく、私も自分で調理する時に使わず仕舞い。 ココナッツオイル自体は試した事はありませんでしたが、香りはミルクと同じだから味もほぼ同じだと勝手に理解していました。
当時私の住んでいるパレルモでは手に入る代物ではなく、使ってみたいなーと思いながらも機会なく。 帰国中は食べたい物が山積みなので、ココナッツオイルまで手を出す余裕がなかったのです。 でもイタリアへ戻ると、どうしても恋しくなるアジアンテイスト。 和食に限らず、アジアの味なら中華でもタイでも恋しくなります。
最近になってスーパーで売るようになりました。 私が購入したのはロックダウンのちょっと前。 どうやって使うのが良いか検索しようと思いながら、オイルはそのまま棚へ直行し眠っていました。
先日、海際で食前酒を楽しんだ時に出てきたおつまみの一つに、ココナッツ風味のライスがありました。 野菜とチキンの入った炒飯的な物、それがとっても美味しかったので、これを作ろうと。
右下の黄色っぽいのがそれ、サフランかターメリックで色が付けてあると思われます。 サフランは高価だから、ターメリックかしら? あんまりその味はしませんでした、オイルの味が勝っていた。
それが火曜日の話、そして昨日の木曜日のランチに早速作りました。
具は玉ねぎ、生姜、ナス、赤パプリカ、ズッキーニ、チキンの胸肉。 ココナッツオイルで炒めてから、バスマティライスを加えます。 塩は途中で適当に、そして最後にナンプラーをちょこっと。 ココナッツミルクで作るタイカレーも、最後のナンプラーを入れるのでこちらも合うだろうと。
イタリアではライスとサラダを一緒に盛り付けるということはありませんが、アジア風に。 やーこれは大正解でした! 美味しい。 オイルだけでちゃんとココナッツの味がします。 アジアの香りが食欲を増進させ、お代わりをしました。 相方にも好評で、彼もお代わり。
ココナッツミルクを使った肉料理も大好きですが、クリーム系はそんなにしょっちゅう食べられる物でもないし、特に夏場は出番が少なくなるイタリア。 オイルならばさっぱりと一年中使えそうで嬉しくなりました。
もっとレシピを探してみようと思います。
この夏、ココナッツオイルの炒飯は登場回数が増えそうです。 ライスサラダよりも断然美味しい。 外で食べてすぐに試した自分も偉いと、自画自賛のランチでした。
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