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ない物は自分で作る・・・の厚切りトースト

シチリア島の州都、パレルモからの発信。

4月25日、イタリアは今日祭日です。 例年この日は仲良しと集まって、誰かの家でBBQがシチリアの定番、だけど今年はもちろんご法度。 通常土曜日は食料品店やスーパーは終日営業ですが、政府のお達しでどこもお店を閉めてます。 従って今日は出かける口実がないわけで、外出したらほぼ確実に警察のチェックの手が入りそう。 

さてさて、何故かイタリアには食パンが存在しない。 いえ、イタリアだけでなく、ヨーロッパには存在しないみたい。 パリやどいtsに住んでいる友人達も「食パンが恋しい」と叫んでいますから。

サンドイッチに出来るようなパック入りの物は売っているのですが、どちらかというとカナッペとかに使うのです。 食パンをトーストする習慣がない。 イギリスくらいでしょうね。

そのパンですら美味しいわけではなく、もちろん結構薄くって、しかもね、一番気になるのは・・・。 常温で2週間経ってもカビが生えない・・・。という事は、どれだけ防腐剤を使用しているのか?           それでも友人に頼まれてサンドイッチを作る事があり、そう言う時には購入しています。 

でも、厚切りトーストが食べたい! という思いが定期的に私を襲うのです。 で、時間のある今、焼きました。

画像1実はある時、帰国時に本屋をブラブラしていたら、「食パン型付きレシピ本」なる物を発見。 悩んだ末に購入したのです。 これでパンを焼こう!と意気込んで。  ところがそのままタンスの肥やしになっていた・・・。購入したのは4年前の夏、行動に移すのが遅すぎ。

この暇なおうち時間、先週から2度ほど波ん焼きに挑戦していたので、ここで一つ食パンにも挑戦! と、思い立ったわけ。

前回2回はそれぞれ違うレシピで焼いて、まぁそこそこ食べられる物は焼き上がったのですが、捏ねるのが大変だった。 1回目はベトベトで、手に付かなくなったら捏ね上がりということなんだけど長い・・・。

2回目は逆で、オリーブオイルたっぷりのオイルパン。だけど生地が固くて腱鞘炎になるかと思った。

それに比べるとこの食パンレシピ、とても捏ねやすくいい感じ。 発酵もそれほど時間がかからずにきちんと膨らんでくれた。

きゃー、嬉しい! 念願の食パンの焼き上がり!

耐えきれず焼き立てを一切れ。 焼き立てのパンは切りにくいけど、待てなかった・・・。

そして翌日のランチ、つまり昨日のランチなんですが、厚切りトーストをメインにしようと思い、サラダを並べてみました。

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野菜の下ごしらえは時間がかかる、だけどその先には嬉しいランチが待っている。 カラフルな食卓になりました。

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そう、この厚切りトーストがメイン。 サラダは付け合わせ的な立ち位置。バターたっぷり乗せてトーストし、それだけでもう幸せ。    

食パンに何の価値も見出していないシチリア人相方も、美味しいと言って食べてくれ、あっという間に完食。 また焼かなくてはね。

実は厚切りトーストを食べたのは何年振り? 10年は食べていないと思う。帰国する時に毎回「今回は食べよう」と思うのですが、なにせ食べたい物リストが長くって、トーストまで行き着かない・・・。

大好きなトロロ蕎麦は何度も食べ、焼肉も数回食べ、お寿司も何度も食べ、焼き鳥もラーメンも食べるのだけど、食パンまで手が回らなかったのでした。

初めての食パン、上手く焼けたので気を良くしてます。

あー。満足。

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