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シチリア特有のパスタのオーブン焼き

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

昨日は朝からバタバタしていました。 いつも行く海のクラブの若い経営者に、「パスタのオーブン焼き」を作ってあげる約束しちゃって。 というか、去年私の相方が約束したんですよ。 でも果たせなかった。

先日話をしていたらまたこのパスタが話題に上がり、「去年の約束は?」と聞かれてしまった彼。 「今年は絶対に作るよ」と言っても「信じられない」と言われてしまう始末(笑)。 なので「私が作るわよ」と言ってしまった次第です。

先送りにしているといつの間にか夏が終わってしまうので、すぐに実行です。 水曜日の夕方からラグー(ミートソース作り)。 ひき肉1Kg購入して、それに見合う量の玉ねぎ、人参、セロリのみじん切りをひたすら炒めます。 みじん切りはFPで、そうでなければ作る元気が出てこない。

野菜のみじん切りをしっかりと炒めるのが私のやり方です。 これは北イタリアのやり方で、シチリアでは玉ねぎが透明になってきたら肉を加えますが、私はもっともっとしっかりと炒めます。 量が多いので、これだけで40分近く。 野菜が炒まったらひき肉を加えて炒めていきます。 あまりいじらないで、焼き色が付いてきたらひっくり返す・・・を繰り返します。 いじり過ぎて肉がボロボロにならないように。 肉全部に焼き色が付いて火が通ったら、ワイン。 計量しませんが適当にドボドボっと。 そして強火でアルコールを飛ばします。 これ、大切。

そこへトマトの水煮缶を加え、鷹の爪、ローリエ、そしてフレンツェで覚えたやり方で乾燥キノコのみじん切りを加えます。 これはキノコの味がするほど加えてはいけないのだけど、なければ「あれ?物足りない」と思う量、非常に抽象的です。 そしてひたすら煮込みます。 この量だと4時間くらい? そんなに長いこと煮込むとキッチンが暑くて大変なことになるので、私は圧力鍋を使いましたけど。 

ある程度煮込んだらグリンピースを投入。 シチリアのラグーって、何故かグリーンピースが入るのです。 蓋を外して煮詰めていき、最後にシナモン。これが又良い仕事をしてくれます。 乾燥キノコと同様、シナモンの味を感じる程加えてはいけません。

それでほぼ出来上がり。 昨日の朝投稿した画像。

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そして昨日の木曜日、朝7時からキッチンに立ち、ソースをもう少し煮詰めて、オーブン容器にオイルを塗って、パン粉をまぶして・・・。

ベシャメルソースを作って、大量のパルミジャーノを摩り下ろして、大きめのお鍋にお湯を沸かしてパスタ1kgを茹でます。 

使うのはこのパスタ、アネレッティ(小さな指輪)という名前です。

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他の形状のパスタでも作りますが、定番はこれです。

固めに茹でたパスタ、ラグー、ベシャメル、パルミジャーノをよく混ぜて、容器に入れてオーブンへ。 全て火が通っている物ですが、パスタのオーブン焼きはある程度の時間焼いた方が美味しくなると教わりました。 随分昔のことですが。 少なくとも30分。

混ぜている時に私は、ソースに対してパスタの量が多過ぎると思ったのですよ。 なのに相方は大丈夫、大丈夫と。 

大きな容器に2皿分出来上がり。

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これは私達用で、もっと大きいのを抱えて海へ。 

従業員がランチに食べてくれて、皆んなが次々に私達の所へ「美味しかった」と報告に来てくれました。 美味しかったのなら良かった。

そして私達も帰宅してから食べましたよ。

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ちょっとね、想像していた通り。 つまりパスタが多過ぎというか、ソースが少ない。 私が望んでいた物はこれではない!

あーあ、相方の言うことを聞かなければ良かったと、大きく後悔。 彼は美味しい、美味しいと言って食べていましたが・・・。 ラグーは私的に満足の出来栄えというか、いつも通りの出来栄えです。 でもバランスが悪い・・・。 大体パスタを1Kg茹でる必要はないって言ったのに、茹でろと言うんだもの。 

皆んなにもっと美味しいのを食べて欲しかったと、思わず少々不機嫌になる私でした。

それプラス、朝料理をしながらスマホでnoteを流し見していたら、私の「茹でダコ」の記事が「#フード記事まとめ」と「note編集部お気に入りマガジン」にピックアップされていて、1日でPVが3000人近くあり、スキやフォローの数も増えていて、何だかびっくり。

ランチの後はほぼパソコンの前で過ごしました。 フォローしてくださった方、スキをしてくださった方の所へは一応全てお邪魔したはず。 漏れていないと良いけれど。 

と言うことで、盛り沢山の1日でした。

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