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涼しかったのでオーブン料理

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

9月に入って3日目、今日も涼しいです。今年は7月一杯割と過ごしやすい夏で、8月に入ったら一気に湿度が上昇して暑い毎日。 特に最後の10日間は結構食欲も減退したのですが、今月に入ったら一気に秋の気配。 本当に1日から、珍しいです。 昨日と今日、雨の予報ですが昨日は結局降らず。 今朝の天気予報では雨マークが外れていました。 今日は相方をお留守番に残して友人と3人で女子会ランチなので、降らないでくれると良いなぁ。 と、超自分勝手な私です。 そろそろ雨も必要なんですけどね。

涼しかった昨日、相方がランチにいきなりムサカを作りました。 ミーチローフを焼こうかと思って前日に買っておいた挽肉が冷蔵庫にあったのですが、午前中私がパソコンに向かっていると、「冷蔵庫の挽肉、使っても良い?」と。 良いけど何を作るのかと聞いたら、「ムサカ」だと。 ギリシャ料理です。

一から作るのは工程がとっても長いのですけどね、まぁ本人がやる気になって作ってくれると言うのでお任せしましょう。

一番下に茹でて輪切りにしたジャガイモを敷き、その上に揚げナス、ミートソース、ベシャメル、チーズを段々に重ねていき、最後にオーブンで焼いた物です。 つまり、ジャガイモを茹でる、ミートソースを作る、ベシャメルを作る、ナスを揚げると、4つの工程があり、つまり鍋も4つ必要になるわけです。 遠い道のりというだけでなく、達成した後の帰り道にも洗い物の山という険しい道のりが控えているのです。 そして作り始めたのが10時過ぎだったから、食べるのは何時だ?

まずはミートソースから取り掛かったようです、煮込み時間もありますからね。 そこでふと牛乳がないことに気がついた私。 牛乳なしでベシャメルはどうするのか? 聞いてみたら仕方がないからなしで作るとの返事。 えー、それはダメでしょう、美味しくできないでしょう。 現在我が家の車は修理中、徒歩圏内に牛乳を売っているお店はなし。

ふと「スープストックで作るベシャメル」というのがあったよなぁと思い出しそれを伝えると、それでやると。 スープストックは勿論市販のブイヨンです。 滅多にスープの素は使わないのですが、一応常備してあります。 でもやり方分からないから作ってと(笑)。 私も作った事ないのですが、牛乳の代わりにスープストックを使うだけの話だと思い、お手伝い。 出来上がりは2時頃でした。

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チーズは半端に残っていた物をミックスして、多分4種類位入っています。 買って中途半端に残って硬くなりかけたチーズ、そのまま食べてもたいして美味しくないのでいつも料理に使用します。

普通のオーブン容器で焼いた方が良いのですが、彼はセルクルとか好きなんです。なので昨日もケーキ型で作りました。 でもね、切り分けようとすると崩れてくるんですよね。

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しかも乗せたお皿が普通の大皿だから今ひとつ寸足らず、でも今更移し替えるのは不可能。

お味はとっても美味しく、お代わりして頂きました、有り難う。

フィレンツェ時代は夏にオーブンを使うなんてことは全く考えられない事でした。シチリアへ来てびっくりした事の1つに「夏にオーブンを使う」という習慣がある事。 北と比べてクーラーの普及率が高いという事もあると思いますが、夏の定番の1つに「パスタのオーブン焼き」があると言う事は、クーラーがなかった時代からその習慣があったと思えます。 実際私の相方が子供の頃から食べていたそうですから。 まぁ昔は今程気温が高くなかったのでしょうけど。

シチリアの夏、ミラノ、ローマ、フィレンツェと比べると過ごしやすいとは言え、やはりオーブンを使うと部屋の温度は上がります。 私も夏場にもオーブンを使う事はありますが、8月後半の暑さでは無理でした。 基本的にオーブン料理は好きなので、涼しくなると嬉しい。 日本の友達は「オーブン料理は難しい」とか、「敷居が高い」と言うのですが、実際は物凄く楽だと思います。秋以降、私の手料理もオーブン料理が出てくると思います。

洗い物の山は私が処理しました。 オーブンで焼いている間に洗えたので食後はかさ張る物はなく、それ程険しい道のりでもなかったです。 でも作ると洗うを全部1人でやったら大変。 ムサカやラザニアなどは、通常ミートソースが出来ている時に作るのです。 一からは作る気になれない私ですが、男性って結構こう言う事が平気なのかしらね。 ご馳走さまでした。


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