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基本のトマトソースレシピ 一言言いたい

軟禁生活21日目のシチリア島の州都、パレルモからの発信。

外出厳禁、従って外食できない生活も3週間が経ちました。 毎日2回は(イタリアでは朝食に火を使う事はないので、調理に入らない)食事を作る日々。 料理は好きだけど、面倒だと感じる日も勿論あります。

でも今は他にあまりする事ないし、今までよりも丁寧に作っているかも。 通常はいかに早く、洗い物を少なくするかを念頭に置いて作っていますから。

そしてワンパターンになりがちなメニューに変化をつけたく、多々所持している料理本を眺め、新しい物に挑戦したりする日々。 帰国するたびに本屋へ行き色々購入している私は結構な数を持っています。

イタリアで買った本も沢山あるけれど、日本の本は写真も綺麗だし、ただ眺めていても楽しいものです。 日本で出しているイタリア料理の本も沢山持っていますよ。 かなり古い物も捨てられず、何冊あるのだろう?

それらを眺めていて、ある事に気付きました!!            それは「基本のトマトソース」について。

「どうして日本のレシピでは、基本のトマトソースに玉ねぎが入るのか?」という事。 かなり有名な方が書いた本でも、玉ねぎが入ってる・・・。

おそらく私はレシピでトマトソースの作り方の部分は飛ばして読んでいたのでしょう、今まで気が付きませんでした。 そしてネットでも色々と「基本のトマトソース」のレシピをチェックした次第ですが、必ず入るんですよね、玉ねぎが。

イタリアで、少なくとも私の知っている範囲では「基本の・・・」の場合、玉ねぎのみじん切りは入らない。 入れている友人もいないです。

材料は完熟トマト、もしくは水煮缶とオリーブオイル、塩。 プラス大抵入るのがにんにくとバジリコ、好みで鷹の爪、これだけ。胡椒も入らない。 

私は家でトマトソースだけのパスタを作る事はまずなく、夏場は必ずと言って良いほどナスを入れます、シチリアの定番だし、相方が好きなので。

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どれも基本のトマトソースで作っています。 玉ねぎは入れません。

誤解して頂きたくないのは、玉ねぎを入れてはいけないという事ではないのです。 単に「基本の・・・」では玉ねぎを入れないという事なのです。 勿論そう言うレシピも存在しています、間違いなく。 でも玉ねぎをみじん切りにして炒めると言う工程、基本と呼ぶには手間と時間がかかり過ぎるのです。 イタリアで修行をなさった料理人がこれだけ沢山日本にいらっしゃるのに、どうしてこのソースはアレンジされているのかが不思議に思えた次第です。 繰り返しますが、入れても良いのですよ、玉ねぎ、だけどそれは基本のトマトソースではない・・・、しつこいけど(笑)。

トマトソースを作るのは時間がかかるから、余裕のある時に沢山作って冷凍して・・・、と言う話もよく聞きますが、イタリアでそう言う事をしている人は殆どいません。 2、3人分ならばお湯を沸かしてパスタを茹でている間に出来てしまうから。 後はどれだけ煮詰めたソースが好きかどうかという好みの問題で、モッテリさせたければそれだけ余計に時間はかかります。

結論として私が言いたかったのは、「基本のトマトソースは簡単で、時間もかからないから、もっと作ってみよう」という事でした。 ハードルはものすごく低い料理ですから。

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